寿命は13倍、消費電力は1/7!~東芝ライテックが電球型LEDランプを発売
2007年12月03日 06:30
東芝ライテックは11月26日、従来利用している一般的な電球ソケットにそのまま使える電球形LEDランプ2機種「LEL-SL5L-F(電球色相当)」「LEL-SL5N-F(白色相当)」を12月20日から発売すると発表した。既存のLEDランプより明るい高輝度LEDや独自の電源回路・反射板を採用したことで、特殊な工事をすることなく通常の電球と同等以上の直下照度を得ることが出来る(【発表リリース】)。
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LED(Light Emitting Diode、電流を流すと発光する半導体素子の一種)は省電力、長寿命、小形軽量化、原材料の削減など、環境性能において優れた光源として近年期待が高まっている照明媒体。東芝ライテックではすでに「T.LEDs」(通称:ティー・レッズ)という名前のLED照明商品を展開している。
今回発売される「LEL-SL5L-F(電球色相当)」「LEL-SL5N-F(白色相当)」は、パワーLED4個を利用し独自の放熱構造・電源回路と組み合わせ、反射板を用いることで必要な場所に効率よく光を送り出している。この構造・機構の採用で、特殊な工事をすることなく、「LEL-SL5L-F」では180カンデラ、「LEL-SL5N-F」では270カンデラの明るさを実現した。この明るさは同社の40ワットタイプのレフランプ(ミゼット形)とほぼ同等、あるいはそれ以上の明るさになるという。一言で例えると「既存の電球と差し替えて利用するだけでOK、明るさも維持できるLEDランプ」というところ。
「LEL-SL5L-F(電球色相当)」「LEL-SL5N-F(白色相当)」
省エネ効果も高い。消費電力は5.3ワット。同等の光を提供してくれるレフランプ(ミゼット形・40ワット)と比べると約7分の1。定格寿命は2万時間(1日24時間連続点灯させても2年以上利用可能)。フルタイムで利用できた場合、40ワット型のランプと比較して360キログラムもの二酸化炭素を削減したのと同じ効果を生み出す(26本分の杉の木の年間二酸化炭素吸収量に匹敵するとのこと)。
価格がオープンプライス・実売で約7000円前後というのが唯一の難点だが、比較参考にしたレフランプ(ミゼット形)の定格寿命が1500時間(【参考資料】)なのを考えると、「寿命が13倍強で消費電力が7分の1。単純に乗算すると91倍お得」ということになる(単純化のため多少強引な計算をしているのはご了承願いたい)。そしてお得云々は別にしても「二酸化炭素削減に役立つ」ことや、寿命が長い点から「取り替えが困難な場所に使えば交換の手間が少なくて済む」ことなど、メリットも多い。
初期投資の高さに目をつむれば、トイレやお風呂、廊下や玄関など現在電球を使っているところに差し替えて、利用するだけの価値はある商品といえるだろう。
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