無料配布週刊漫画誌「コミック・ガンボ」、12月11日号で突然の休刊

2007年12月12日 06:30

コミック・ガンボイメージ週刊漫画誌を無料で配布するという画期的なシステムを取り入れていた「コミック・ガンボ」を運営していたデジマは12月11日、同誌について11日発行の48号を最後に休刊することを発表した。休刊の理由については「諸般の事情」とのみリリースには記載されている(【発表リリース】)。

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「コミック・ガンボ」は日本初となる無料配布漫画週刊誌。首都圏の駅を中心に毎週10万部を無料配布していた。配布スタッフは黄色いジャンバーを着ており、遠くから見ても「ガンボ配布員だ」というのが一目で分かる体裁だった。

7月末からはポータルサイトのヤフー内へのコンテンツ提供を開始、10月には連載漫画をコミック化した「ガンボコミックス」の刊行も開始。配布と共に内容を更新していた【公式ウェブサイト】も11月には大幅リニューアルを果たすなど(【発表リリース、PDF】)、さまざまな趣向を凝らしていた。ただその一方、11月20日には「定期読者の獲得拡大に力点を置く」との理由から「全国的な設置中心への移行」を行なうため、発行部数を当初の10万部から5万部に減らして「余りの出ない適正な配置を行なう」など、気になる言及も見受けられていた(【発表リリース、PDF】)。

結局、発刊から一年足らずで休刊となってしまった、日本で初めての無料配布スタイルの漫画週刊誌。恐らくはビジネスモデルやコンテンツそのものに何らかの問題があったのかと推測される。色々と期待されていただけに残念に思う人も多いだろう。一方、現在連載中の各漫画の今後がどうなるのか気になるところではあるが、現在のところ編集部サイドからは何の発表も行なわれていない。


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