インフルエンザ流行拡大・北海道「警報レベル」に達する
2007年11月28日 06:30
先に【インフルエンザが今年は大流行の兆し・例年より1か月以上の早さ】でお伝えしたように今冬は例年以上にインフルエンザの発生が早く、大流行するきざしを見せている。11月27日に【国立感染症研究所】が発表した情報【11月12日から18日におけるインフルエンザ流行レベルマップ】などによると、北海道ではすでに流行の度合が「警報レベル」(大きな流行の発生・継続が疑われる)に達していることが明らかになった。
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国立感染症研究所によれば、11月12~18日の週で全国の医療機関の平均患者報告数は0.94人に達している。各地域で患者数は上昇の一途をたどっており、このままでは次週、あるいは次々週にも全国的な流行開始の指標「1.0人」を超える可能性が高い。
2007年11月12~18日の週のインフルエンザ流行度
今年は例年より一か月以上の速さでインフルエンザ患者の増加が始まっており、浸透スピードの速さが懸念されていた。警報レベルとなった北海道では【統計詳細データ(PDF)】などによると、旭川市の保健所管区内で警報レベル(30人)を超える患者が確認され、全体でも1811人、平均患者数は8.05人と群を抜いている。多い都道府県では他には千葉県の1.51人、東京都の1.02人、神奈川県の1.78人、兵庫県の1.40人、和歌山県の1.66人、沖縄県の3.07人などが目立つ。なお今年のインフルエンザは先の記事にもあるように、Aソ連型が主流となるもよう。現状ではAソ連型は亜種も含めて126件報告されているのに対し、A香港型は7件、昨年流行したB型にいたっては1件も報告されていない。
データにもあるようにインフルエンザは全般的は急速に拡大しているが、地域によってもかなりの格差が生じている。例年では冬の到来と共に流行するのを見込んで11月以降にインフルエンザのワクチン接種を行なうパターンが多いが、今冬の状況では間に合わない可能性がある。自分の住んでいる場所の状況を確認した上で、早めに対策を打つべきだろう。
(最終更新:2013/08/18)
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