中国海軍最新鋭原潜、新写真が軍事情報サイトに掲載

2007年11月23日 12:00

晋級イメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]は11月22日、中国海軍の弾道ミサイル搭載原子力潜水艦「晋級」1番艦について、中国軍事情報専門サイトにその写真が掲載されたことを取り上げ、防衛省も強い関心を寄せていることを伝えた。該当する記事は【Type 094 Jin Class Nuclear-Powered Missile Submarine】で10月15日に掲載されたものである。

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おおもとの記事及び写真が掲載されたのは、イギリスに本拠地を持つ中国軍事情報専門サイト【sinodefence.com(今日中國防務)】。話題にのぼっている潜水艦は中国海軍の第二世代弾道ミサイル搭載タイプ原子力潜水艦(SSBN)のType094と呼ばれるもので、西側諸国では「晋級」と名づけられている。同潜水艦は前世代のSSBNType092(夏級)の後継機として開発されているもので、2004年7月に第一番艦が進水し、現在装備の搭載・調整中であるとされている。その外形からは旧ソ連のSSBNビクターIII級などの影響を大きく受けているようである。

晋級原子力潜水艦

晋級原子力潜水艦
sinodefence.com(今日中國防務)に掲載された晋級原子力潜水艦。上が問題の写真。

排水量は8000~9000トン。最大3発までの核弾頭を実装でき射程は8000キロにも及ぶ「巨浪二型(JL-2、CSS-NX4)」潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を最大で12基搭載できる。そのほかに通常魚雷用として533ミリの魚雷発射管6門を装備しているかもしれない、と元記事にはある。映像ではまだ未確認であるが、2005年6月にはこの巨浪二型の晋級からの発射実験に成功したとの報道もある。

晋級潜水艦については元記事において、産経新聞で取り上げられた「中国遼寧省にある渤海造船所に停泊中の写真」以外に2点、あわせて3点が確認済み(その他商用衛星の写真によるものも見つかっている)。特に今回の写真では、SLBM発射管のフタがすべて開いているという、きわめて珍しい状況におけるものであり、「写真が本物とすれば、非常に珍しい写真で(晋級原潜としては)初めてのものではないか」(産経新聞より)と防衛省側でもコメントしているという。

実は同サイト、以前別記事で調べ物をしていた際に見つけてそれから定期的に巡回しているのだが、正直この写真がそれほどまでに重要なものとは思っていなかったというのが(当方の)ホンネのところ。同サイト自身は10月26日の更新を最後に一か月近く新規記事が掲載されておらず、少々気をもみつつも巡回頻度を落としていたのだが、それはともかくあらためて驚かされた次第である。

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