為替の大規模な変動や決算が…東京市場での外国人投資家の売買動向、三週ぶりに売り超しへ
2007年11月16日 08:00
東京証券取引所は11月15日、11月5日から11月9日(11月第1週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は6兆7503億9532万5000円なのに対し、買い総額は6兆5239億4133万6000円となり、差し引き2264億5398万9000円の売り超しとなった。外国人投資家は三週間ぶりに売りに転じることになった。一方で個人と証券会社は買い超しの状況で、売り超しにあるのは4部門では外国人投資家のみとなった(【最新発表リリース、PDF】)。
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11月5日から11月9日における各部門別の売買動向は次の通り。
・法人……1兆0130億5455万4000円/1兆1353億9031万2000円(1223億3575万8000円買超)
・個人……1兆8011億3335万4000円/1兆9920億0608万0000円(1908億7272万6000円買超)
・外国人……6兆7503億9532万5000円/6兆5239億4133万6000円(2264億5398万9000円売超)
・証券会社……1259億1757万1000円/1469億8196万7000円(210億6439万6000買超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))
また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。
9月18日~21日……835億6473万1000円売超
9月25日~28日……1796億8466万3000円買超
10月1日~5日……2639億6309万3000円買超
10月9日~12日……1545億3050万8000円買超
10月15日~19日……2769億8115万5000円売超
10月22日~26日……283億0158万6000円買超
10月29日~11月2日……2381億6516万5000円買超
11月5日~9日……2264億5398万9000円売超
今回発表週は為替の大規模な変動、さらにはサブプライムローン関係で痛手を負った大手企業の決算発表などで東京市場が大きく値を下げた週であった。予想通り外国人投資家は大規模な売りに転じ、その分を個人などが拾っていることになる。
これが「賢明な落ち葉拾い」なのか、それとも「ババをつかまされた」ことになるのか、今の段階では不明である。
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