日本独自の商品や技術を集めた「新日本様式」の数々、今年も選定内容発表
2007年11月13日 08:00
産官民一体による日本の国際競争力向上を目指した「新日本様式」協議会は11月12日、2007年度版「新日本様式」100選を発表した。「100選」とはいうものの昨年度の53点と今回の63点をあわせ、116点の「新日本様式」が選ばれることになった(発表リリース、PDF)。
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「新日本様式」とは「たくみのこころ」「ふるまいのこころ」「もてなしのこころ」の「三つのこころ」から成る「日本らしさ」が表現されているもの、さらに先端技術との融合や現代生活への提案が見受けられるもの、日本の国際競争力を高め産業振興に役立つものなどを併せ持つ「日本独自の品々や技術」。このコンセプトにマッチしたものが選定対象となった。
選定された「新日本様式」には「Jマーク」が付与され、その品物・技術の社会的評価を高め、ブランドの確立に役立つことになる。
今回新たに「新日本様式」に選ばれた63点は上記リリースに一覧が掲載されているが、【コクヨ(7984)】のユニークなデザインとして世間の注目を集めた『カドケシ』、【松下電器産業(6752)】のデジタルハイビジョンビデオカメラ『パナソニックHDC-SD5』や『HDC-SD5』、【松下電工(6991)】のユニークなフィットネス機器『ジョーバ』、デジタル系ファンから注目を集めている【三洋電機(6764)】の充電式ニッケル水素電池『eneloop』、【JR東日本(9020)】などが開発したユニークで斬新な新型車両「N700系 新幹線車両」などが挙げられている。
今後これらの「新日本様式」に認定された作品は、11月21日から東京ビックサイトで開催される「第26回回JAPANTEX2007」で一部抜粋した形で展示され、その後は28日から東京国立博物館で全点が展示。さらには日本だけでなく海外にも向けて情報発信を行い、日本製品の素晴らしさを国内外に知らしめる予定とのこと。
古風なイメージがただよう「和風」とは違う、新旧おりまぜた日本の独自性が活かされている技術や商品として「新日本様式」「Jマーク」が普及するかどうか。今後関連団体の啓蒙活動次第というところだろう。特に海外へ向けたアピールに期待したい。
昨年の選定と比べると、バンダイの「ガンダムプラモデル ザクシリーズ」が見受けられるくらいで、アニメ系・ゲーム系の選定がほとんどないのは悲しいところではあるが……
(最終更新:2013/09/08)
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