個人と証券会社が売り超しに転じる…東京市場での外国人投資家の売買動向、二週連続して買い超しに
2007年11月08日 19:30
東京証券取引所は11月8日、10月29日から11月2日(10月第5週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は6兆5384億4334万7000円なのに対し、買い総額は6兆7766億0851万2000円となり、差し引き2381億6516万5000円の買い超しとなった。外国人投資家は先週から引き続き買い超しの状況を続けている。一方で個人と証券会社は再び売り超しに転じ、先週の「4部門すべてが買い超し」の状況は一週間で終えることとなった(【最新発表リリース、PDF】)。
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10月29日から11月2日における各部門別の売買動向は次の通り。
・法人……1兆2607億7500万8000円/1兆3957億1613万1000円(1349億4112万3000円買超)
・個人……2兆2749億2517万1000円/2兆1146億5380万7000円(1602億2736万4000円売超)
・外国人……6兆5384億4334万7000円/6兆7766億0851万2000円(2381億6516万5000円買超)
・証券会社……1516億7965万5000円/1409億5772万0000円(107億2193万5000売超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))
また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。
9月10日~14日……6159億6981万5000円売超
9月18日~21日……835億6473万1000円売超
9月25日~28日……1796億8466万3000円買超
10月1日~5日……2639億6309万3000円買超
10月9日~12日……1545億3050万8000円買超
10月15日~19日……2769億8115万5000円売超
10月22日~26日……283億0158万6000円買超
10月29日~11月2日……2381億6516万5000円買超
先週発表週は全部門が買い超しに回っていたため、この状況が連続するようならば市場の先行きにも期待が持てたのだが、今週発表週では残念ながら個人と証券会社が売り超しに転じてしまった。ただし外国人投資家の買い超し額は先週のそれよりやや大きめになっている。
次週発表週、つまり現在進行している週では為替の大規模な変動と大規模な決算の発表などで大きく値を下げている。外国人投資家も再び売り超しに回っているのではないかと思われるが、答えは来週にならないと分からない。
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