「新世代ネットワーク推進フォーラム」設立・官民学が集結して開発へ
2007年11月07日 08:00
総務省は11月6日、既存のインターネットとは異なる技術で、一層高性能な通信網である「新世代ネットワーク」の開発を官民学の3部門が共同・協力して進めるための組織「新世代ネットワーク推進フォーラム」を設立したことを発表した(【発表リリース】【新世代ネットワークフォーラム公式サイト】)。
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今回設立された「新世代ネットワークフォーラム」は総務省や学識関係者、【KDDI(9433)】や【NTT(9432)】【沖電気(1767)】【三菱電機(6503)】【ソフトバンクテレコム(9984)】【東芝(6502)】などの電機・通信メーカー160あまりの団体・個人が参加した組織。この組織が開発を目指している「新世代ネットワーク」とは、現在のインターネットが抱えている数々の問題(セキュリティや通信環境の不安定さ)を解決・克服するために、新しい技術を用いて開発しようという通信網。すでに欧米では開発が本格化しているが、日本でも官民連携の体制を作り、世界的な水準技術を構築すべく研究を始めることになる。
同フォーラムではアメリカのFINDやヨーロッパのFP7などとも連携を進めながら、2015年までにネットワークの開発を終え、2020年までに普及を進めることを目標としている。
インターネット関連の技術に対する国産開発としては【検索エンジンの国産計画(参照:日経BP)】などが挙げられる。どのような分野でも研究開発は一朝一夕には済まず、日々の積み重ねと発想を活かせる環境作り、そして十分な経営(研究)資源が必要とされる。これだけの面子が集まっているのだから、あとは必要に足るものを提供し、そして各員が持ちえる能力を存分に発揮することで、「結局お茶飲み会合の繰り返しで終わってしまった」などと後々揶揄(やゆ)されること無く、立派な成果を挙げて欲しいものである。
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