ゼリーの魅力は「味わいさっぱり」「カロリーひかえめ」
2007年11月05日 06:30
【マイボイスコム】が先日発表した調査結果によると、今夏にゼリータイプの飲料や食品を利用した人は7割にものぼることが明らかになった。また、主な選択理由としては「さっぱりした味わい」「カロリーひかえめ・オフ」が上位を占めており、このタイプの食品ならではの特徴が気に入られていることが分かる(【発表ページ】)。
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今調査は10月1日から5日までの間、ネット経由で行なわれ有効回答者数は1万6965人。男女比は46対54。構成年齢層は30代がもっとも多く40%、次いで40代が26%など。
●何らかの形でゼリーを食べた人は7割強
「今夏、どのくらいの頻度でゼリータイプの飲料や食品を食べたか」という問いには70.6%の人が何らかの形で「一度以上は食べた」と答えている。
今夏、どのくらいの頻度でゼリータイプの飲料や食品を食べたか
ただし頻度そのものはそれほど多くは無い。「月に1回以下」がもっとも多く3割近くで、「月に2~3回」の2割強がそれに続く。毎週1回以上食べている人は全体の2割程度に過ぎない。夏を代表する食品の一つに挙げられそうなゼリーではあるが、あまり積極的に食べられるほどではないということなのだろうか。
●選ぶ理由は「さっぱりしてる」「低カロリー」
それではゼリータイプの飲料・食品を選ぶ際の理由はどのようなものだろう。並みいるライバルを蹴落として、特定のゼリーを選択するにはそれなりの理由があるはずだ。その答えとしては「さっぱりした味わいである」が最上位を占めることになった。
ゼリータイプの飲料・食品を選ぶ際の理由
「さっぱりした味わい」というゼリーならではの味覚がトップに立つ一方、「カロリーひかえめ・カロリーゼロ」「甘さひかえめ」「ヘルシーな素材を使っている」など健康(特にダイエット系)に留意した人たちが好む理由が続いている。「ゼリーは身体に良い」というイメージはとりわけ「カロリーをあまり気にしなくて良い」という観点からくるもののようだ。もっともストレートに「ダイエット効果がある」と答えた人は7.9%しかおらず、表面だって「ダイエットに役立つから」といわれたくは無いようでもある。
また「季節のフルーツを使っている」が3割近い得票を得ているが、これは「好みの味」とも連動した結果。好きな味のゼリーについてたずねた結果で、フルーツ系のものが上位を独占しているという特徴がここにも反映されている。
●身体に役立ちそうなゼリー、しかし改めて「役立つの?」と聞かれると……
「ゼリーはダイエットに役立つかも」「身体に良いかも」と、健康面で支持を集めているゼリーだが、具体的にどのような機会で食することがあるのか。もっとも多い状況は「小腹が空いた時」で5割近い回答を得ていた。
ゼリーをどのような時に食するか
もっとも多い状況「小腹が空いた時」はゼリーの特徴として挙げられている「カロリーをあまり気にしなくても良い」につながるところがある。小腹を満たす時に高カロリーなものを口にしては、あっと言う間に肥満ロードをばく進しかねないからだ。
ただその一方、「甘いものが食べたい時」が第二位についているのは「カロリーオフ」「甘さひかえめ」など選ぶ理由の上位と矛盾しているところがある。あるいは「甘いものが食べたいのだがチョコレートなどではカロリーがキツ過ぎる。ゼリーならそこそこ甘いし、カロリーも低いほうだから、ゼリーにしよう」という取捨選択の結果からだろうか。
健康志向の強そうなゼリーではあるが、それではズバリ「身体に良い」という意見に対しどのような想いを持つか聞いてみた。結果としてはやや「そう思う」派が多いものの、大勢としては「どちらともいえない」が多数を占め、「思う」「思わない」派が半々くらいという状況であることが分かった。
「ゼリーは身体に良い」という意見をどう思うか
もっとも多い意見は「どちらともいえない」つまり「よく分からない」で半数近く。「思う」派は32.9%、「思わない」派は24.5%。世論を三分、というよりは「分からない」派が多数を占めている、と見た方がよいのかもしれない。「ゼリーって身体によさそうだけど、本当にそうなのかな、でも色々耳にしてるし……」という程度の考えでしかないというのが実情なのだろうか。
「こんにゃく系ゼリー」については【相次いで事故の発生した「こんにゃくゼリー」、国民生活センターが注意を呼びかけ】にあるように今年の春先以降、ノドに詰まるなどの問題がクローズアップされ、話題を集めた。結局パッケージへの喚起強化やデザイン変更、商品の軟化、一部メーカーの撤退で事態は沈静化に向かっている。しかし本来美味しさや食感の良さ、健康志向などプラスイメージの多いゼリー商品に対し、マイナスの要素ばかりが報じられたのは、残念な話でもある。
ゼリー系食品・飲料はのどごしのよさやカロリーの低さ、食感の良さ以外に、消化の良さやエネルギーの浸透のしやすさなどの観点でも「身体に優しい」面が多い。消化機能が弱まっている時の食事など、療養食にも多くのゼリーが登場している。
もちろんゼリーばかりを食べるのは問題であるし、甘みが強いものを選んでは「健康的」な意味も成さなくなる。それらの点に注意しつつ上手にゼリーと付き合うことで、もう少し「身体に良い」食生活を送れるようになれるかもしれない。
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