4部門すべてが買い超し…東京市場での外国人投資家の売買動向、わずかに買い超しに転じる
2007年11月01日 19:30
東京証券取引所は11月1日、10月22日から26日(10月第4週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は5兆4022億5483万0000円なのに対し、買い総額は5兆4305億5641万6000円となり、差し引き283億0158万6000円の買い超しとなった。外国人投資家は額こそ小さいが先週の売り超しから転じて再び買い超しとなった。法人も買い超ししており、先週は4部門すべてが買い超しになっている(【最新発表リリース、PDF】)。
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10月22日から26日における各部門別の売買動向は次の通り。
・法人……8971億3115万6000円/9614億6423万0000円(643億3307万4000円買超)
・個人……1兆6912億6708万6000円/1兆8001億5625万9000円(1088億8917万3000円買超)
・外国人……5兆4022億5483万0000円/5兆4305億5641万6000円(283億0158万6000円買超)
・証券会社……1174億2861万5000円/1186億1362万9000円(11億8501万4000円買超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))
また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。
9月3日~7日……147億5080万1000円売超
9月10日~14日……6159億6981万5000円売超
9月18日~21日……835億6473万1000円売超
9月25日~28日……1796億8466万3000円買超
10月1日~5日……2639億6309万3000円買超
10月9日~12日……1545億3050万8000円買超
10月15日~19日……2769億8115万5000円売超
10月22日~26日……283億0158万6000円買超
今週発表週は10月全体が含まれる週としては最後の週で、その前の週に外国人投資家が売り超しに転じていたことや日経平均全体が軟調に推移したことから、夏の急落の再来への前触れかとの懸念もあった。しかしその後東京市場全体が新興市場を中心に盛り上がりを見せ、結局4部門すべてが買い超しという結果に落ち着いている。
ただ、「買い超し」とはいえ額が前週の売り超しの1割程度にしか過ぎず、完全に買い基調に移ったとは言い難い。もう少し慎重に市場展開を見ていく必要があるだろう。
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