ワコール、歩くだけでメタボ対策な下着「エクサウォーカー」を開発
2007年11月01日 08:00
【ワコール(3591)】は10月31日、継続して着用することで腹部の引きしめ効果などメタボリック症候群対策が期待できる女性向け下着技術「スタイルサイエンス」を元に作られた男性向けも含めた商品「エクサウォーカー」を開発したと発表した。2008年1月から販売を開始する(【発表リリース】)。
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ワコールではこれまで、ひざ上の大腿四頭筋を刺激するクロス構造の下着を装着させることで、自然に歩く姿勢が変わり歩幅が広がることで運動量を増やし、エネルギー消費量を増加させるという「スタイルサイエンス」に基づく下着を展開してきた。2005年の秋からは「はいて歩けばヒップアップ」のコピーで「ヒップウォーカー」を発売。これまでに600万枚を販売しているという。
スタイルサイエンスに基づいたクロス構造(上)と、スタイルサイエンスによる歩き方の変化(下)
今商品に関して男性用も開発して欲しいという要望が相次いだことから、今回男性向け商品を試作し実証実験をしたところ、男性にも効果があることが明らかにされた。リリースによれば実験の結果、44人の被験者に週5日以上着用してもらったところ、着用後三か月間で「約7割に体重減少」「約9割に体脂肪率の減少」「約8割に胸囲の減少」が見られたという。
ワコールでは今回開発した男性向けの下着とあわせ、女性向け・男性向けそれぞれについて商品3枚と解説書、ウォーキングのDVDをセットにした「エクサウォーカー」を販売していく。
要は「履いて歩くだけでカロリー消費がいつもより増えてメタボ対策になる、タイツのような下着」という夢のような下着なのだが、リリースによれば「商品そのものが使用上の注意事項等を守っていただく必要があるため、当面はお医者様などがきちんとした医療指導をされるところに限定して展開していきたい」とのこと。しばらくは一般販売は行なわれないようだ。
ただし同様の機能を持つ男性向け「スタイルサイエンス」商品を、2008年3月から順次ワコールのメンズ下着ブランド「DAMS(ダムス)」と「BROS(ブロス)」上で展開する予定があるとのこと。こちらは発売前後に改めて情報公開を行なう予定(発表があれば再度お知らせしよう)。
姿勢を矯正させて運動量を増させるという発想は無くもないが、それを実践できる下着を実際に作ってしまうところが下着メーカーの本領発揮というところか。ただ気になるのは、男性向けエクサウォーカーのサイズがM・L・LL、女性向けがジャストウェイトがM・L・LL、ローライズがM・Lのみであること。メタボ対策を考えている客層を考えた場合、せめて3Lくらいは用意した方が良いのかもしれない。「DAMS(ダムス)」と「BROS(ブロス)」上での展開に期待したいところだ。
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