FX業者「アルファエフエックス」と連絡取れず・金融庁が注意喚起
2007年11月06日 08:55
金融庁は11月5日、金融商品取引業者のアルファエフエックス(http://www.afx.co.jp/)が公式サイトを閉鎖して電話にも出ないとの情報が金融庁や関東財務局に複数寄せられたことを受けて調査をしたところ、「業務を行っているか否かを確認できない状況」「代表役員などの所在を確認できない状況」にあることが判明したと発表した。金融庁では状況を把握次第必要な行政上の対応を行うとしている(【発表リリース】)。
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リリースや一部報道によると、アルファエフエックスは2001年7月設立。個人口座数などは約500口座。預かり保証金は約数億円。通報を受けた金融庁などが調べたところ、サイトが突然閉鎖され電話の応答もなく、各役員の自宅にも連絡がとれないとのこと(当然取引はもちろん解約もできない状態)。金融庁では預かり金の保全などについて早期に確認したい考え。
金融商品取引法上では、金融商品取引業者が業務を休止した場合には、遅滞なくその旨を届け出ることと規定されているが、5日現在同社から金融庁などに届出は行なわれてはいないとのこと。
なお健在のころの同社サイトではトップページにて「お客様と共に相場を取る これがアルファのプライドです」と銘打ち、為替相場の世界で十数年生きているベテラン社員を筆頭に、豊富な経験や知識を駆使して顧客の24時間サポートを提供するとかたっていた。
FX業者の突然の「逃亡」といえば【エフエックス札幌、破産手続き開始・北海道財務局は行政処分を発動】にもあるようにエフエックス札幌の破産手続きの過程が記憶に新しい。一連の記事でも解説したが、【「FX市場は3年以内に1兆円産業に」矢野経済研究所言及】や【6年間で口座数は58倍、市場規模は6100億円・外国為替証拠金取引(FX)に関する動向調査結果】にもあるように、FXの市場は急速に拡大の一途をたどっている。その一方で取り扱い業者が多数登場するようになり、競争が激化し、中小業者は経営が厳しさを増しているという話も一部からはもれ伝わっている。
今回のアルファエフエックスの事態については、今のところ金融庁の発表が第一報に等しく、詳しい状況は不明。続報に注意したいところだ。
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