バックアップはCD・DVDが主流、将来は別PCやデータセンターも希望
2007年11月16日 08:00
【Japan.Internet.com】が11月14日に発表したデータによると、自宅のパソコンのデータをバックアップする際にもっとも使われるメディアは「CD-R/RWやDVD/R・RW」であることが明らかになった。また、自宅パソコンのバックアップをしないツワモノも1割強存在することが判明している(【発表リリース】)。
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今調査結果は11月9日、官公庁や民間企業などに勤める20~60代の男女330人から得られた回答を元にしたもの。男女比は80.6対19.4。年齢層別では30代がもっとも多く43.6%、ついで40代の32.1%など。
●データのバックアップには「CDやDVD」が主流
自宅パソコンのデータ(写真や一般ファイル)をバックアップ(もしも、の時のための予備保存)しておく場合、どのようなメディアを使うかという問いには「CD-R/RWやDVD-R/RW」と答える人がもっとも多く、全体の約半数を占めた。
バックアップ用の媒体
数ギガ単位のデータを保存しておくには、CDやDVDが単価も安く気軽に出来る。コンビ二ですら手に入る時代だ。そして最近ではデータを記録するツールも操作が簡単になっている。バックアップ用にと考えるのは当然といえよう。
一方でお気づきの通り、先に【外付けハードディスクをバックアップ媒体として使う考え方】として例示した「外付けハードディスク」が選択肢に含まれていない。リリースによれば「外付けハードディスク」は「その他」の項目に含まれるとのこと。また「USBメモリは移動用や一時保全用に使うのであり、単価が高いメディアだからバックアップするためのメディアとして選択肢に列挙するのはどうか」とする意見もあった。
また「バックアップそのものをしない」とする人も1割強見受けられた。「自宅のパソコンがトラブルに見舞われない」「買い替えをするまでは絶対に大丈夫」という自信の表れからなのか、「万一」の時のことを恐れていないからなのか、あるいは単に面倒くさがりやなのかは分からない。
●バックアップ先の「将来」は多種多様
それでは今現在はともかく、「将来はどのようなメディアで自宅のパソコンをバックアップしたい」のだろうか。これには多種多様な意見があった。
将来何を使用して自宅のパソコンをバックアップしたいか
「別のパソコンやサーバーそのものをバックアップ先としたい」という、いわば「メインマシンそのものをバックアップする」ような考えを持つ人が3割近くいた。「現在」におけるCD-R・DVD派は2割強にまで減り、USBメモリ派が迫る勢い。また、「個人向けデータセンターのようなもの」も1割強を占めている。
他方、将来においても「自宅のパソコンはバックアップしない」とする答えが5.5%もいたのには驚きだが。
結論から言えば「自宅パソコンのバックアップは必要不可欠」。当方のように【マシン更新前後にやっておいた方が良いことの覚え書き】のようなトラブルが起き、泣きを見てからでは遅すぎる。バックアップは言葉通り「保険」となりうる。
バックアップデータは本当の「保険」同様に「素早く安価に設定でき」「普段は使わない」「いざという時にのみ活躍する」「いつでも対応してくれる安心感」などの条件を要する。それらの観点で考えると、
・CDやDVD……時間がかかる、記憶容量が少ない、データ欠損の可能性
・個人向けデータセンター……時間がかかる(回線次第)、運営先の安定性、セキュリティ上の問題、「手元にデータがある」という即効性や安心感が無い
・USBメモリ……高価
・LAN経由で別のパソコンなど……高価(別セットのパソコンなどが)
・外付けハードディスク……時間がかかる、面倒
などの短所がある。かつて「シリコンディスクは価格以外なら究極のハードディスクだ」ともてはやされた時代があったが、現在ではUSBメモリがその立場に近い。今ではかなり価格も安くなり、例えば当方が春先に購入して自宅・仕事先間のデータ移動用に愛用している『ハギワラシスコム USB対応フラッシュメモリ LumitasMシリーズ 1GB』は、1GBの容量を持ち3000円前後で手に入る。スピードや安定性では申し分ない。携帯性もあわせ、バックアップとして使えるのならUSBメモリが一番だろう。
しかしなにぶんにも単価が高い。同じハギワラシスコムのUSBフラッシュメモリだと『4GBのもの(HUD-M4GLJ)』が最大容量のようだが、これで8000円ちょっと。仮に300GBのデータを分割して無理やりバックアップすると実に60万円もかかってしまう。デスクトップパソコンのフルセットが何台買えるか分からない。フラッシュメモリカードも最近では値がかなりお買い得になってきたが、大容量を記録すると考えれば同じようなもの。
近い将来、フラッシュメモリなどを用いたバックアップも、お気軽に出来るような時代がやってくるに違いない(そう願いたい)。しかし現状ではいくつかの弱点に目をつむり、「まさかのため」に備えるしかないのだろう。
(最終更新:2013/09/08)
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