TDSでは同人コミックだけでなく小説、さらにはゲームや音楽、アニメーションなどのデジタル作品をインターネット上で販売・配信するサービス。通常は「現物」として販売しているこれらの商品をデジタル化し、ダウンロード販売というスタイルで提供することにより「在庫切れなし」で「24時間いつでも」「手軽に」購入できるメリットがあるという。

既存の通信販売との係わり合いについては「通信販売ユーザーと連動」「ポイント共通」との説明があり、実物を通販で購入してもデジタルデータを買っても互いの特典(ポイント)が共有できる仕組みが施されているようだ。

またダウンロード販売コーナーの作品詳細ページでは、現物の販売ページと同様に、サンプル画像のほか体験版なども展開し、作品の内容を事前に確認できるとのこと。

決済方法については現在クレジットカード6種類による対応を予定。その他の決済方法も順次導入予定。ポイントは商品代金の5％が溜まり、そのポイントは景品と交換可能。「とらのあな通信販売ポイント」と共用されるとのこと。

一部の書籍購読サイト・サービスのように「一定期間何度でも閲覧できる」という閲覧権利購入タイプのものではなく「ダウンロード」と明記されていることから、PDFや各種画像データ、音声データなどを落とせる形での販売スタイルになるものと思われる。このような販売スタイルの場合必ず関係者の頭を悩ませる「コピー問題」、要は「ファイルをダウンロードさせて購入することができるのなら、そのファイルを容易に第三者に提供されてしまうのでは」という懸念にどのように対処していくのかが気になるところ(購入者IDを割り振って、万一流布した場合には「どこがおおもとか」が分かるようにするのだろうか?)。

今回の「とらのあなダウンロードストア」は大手販売元によるサービスの展開であり、期待が寄せられる。それと共に、特にこの「コピー問題」で頭を悩ませている作家が多い分野であるだけに、どのような形で対処していくのか、22日の開店に注目したいところだ。