携帯デジカメとデジタル一眼レフの被写体に見る「デジカメの住み分け」

2007年10月30日 12:00

携帯電話デジタルカメライメージ先に【デジタル一眼レフカメラ所有率は7.9%、人気メーカーはキヤノンとニコン】でデジタル一眼レフカメラの調査結果についてお知らせしたが、その中では取り上げなかった「被写体」について、以前の別口の調査と合わせて「カメラによる被写体に違い」を見て取ることができた。同じ「カメラ」でもその性能により、撮る対象が微妙に異なるようだ。

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現在主に流通しているカメラはデジタル系・フィルム系共に「コンパクト」「一眼レフ」、そして携帯電話の機能としての「デジカメ」の計5パターン。いまや主流となったデジタル系において機能面と手軽さという意味では両極端に位置するともいえる「携帯電話のデジカメ」と「デジタル一眼レフ」それぞれについて、撮る対象、すなわち「被写体」に関する調査結果が次のようになる。ちなみに「デジタル一眼レフ」は【DIMSDRIVE】から、「携帯デジカメ」は【ウェブマーケティングガイド】からのもの。

「デジタル一眼レフカメラ」で主に撮っているもの
「デジタル一眼レフカメラ」で主に撮っているもの
「携帯で何を撮るか」
「携帯デジカメ」で主に撮っているもの

調査期間も対象も機関も方法も異なるので一概に比較はできないが、それでもこのように比較すると、お手軽便利な「携帯デジカメ」と、本格志向で通好みな「デジタル一眼レフ」との傾向がよく分かる。

フィルム代が要らず(シャッターチャンス、タイミングの問題を除けば)撮影上の失敗を気にしなくて済むのがデジタル系カメラのメリットだが、それでもしっかりとした機能でフィルム系カメラのように写真を撮りたい様子が「デジタル一眼レフ」の対象上位からうかがえる。

一方で「携帯デジカメ」では持ち運びの便利さなども相まって、「景色」「メモ代わり」が上位に並んでいる。一眼レフでは15位以内にすら入っていない「メモ代わり」が第二位についているのも「携帯デジカメ」ならではの特徴。

「デジタル一眼レフ」はデジタル系ということを考慮せず、単純に「高性能なカメラ」として仕事用、あるいは後々まで残しておきたい映像を撮るために使われるのだろう。他方、「携帯デジカメ」はその場その場での覚え書きならぬ「覚え写し」的な使われ方が多いと思われる。


携帯電話搭載のデジカメ機能が高性能化したことで、独自の携帯電話市場はかつての大ブームの時期から縮小し、(携帯電話にはない)高性能化への道を歩みつつある。【携帯電話を大きく使うナイスアイテムたち】でも紹介したように携帯電話のカメラ機能をサポートする備品が普及すれば、この傾向はますます強まることだろう。

昔フィルム系カメラやインスタントカメラ、ポラロイドカメラなどがそれぞれの機能で、上手に住み分けしていたように、デジタル系カメラも淘汰や競争、進化を経て上手な住み分けが行なわれていくに違いない。

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