スキーヤー・登山家向けパーソナルエアバッグ「ライフバッグ」とは

2007年10月27日 12:00

ライフバッグイメージ「ライフバッグ」と聞くと自動車事故の際に席の前などからふくらみ、衝撃から人を守る風船状の安全装置で、いまや自動車には欠かせない機能の一つ。そのライフバッグのスキーヤーや登山家向けバージョンをスイスのSnowpluse社が開発した。その商品名はLifebag(ライフバッグ)

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Snowpluse開発の「ライフバッグ」はその社名からも推測できるように、スキーヤーなど冬季のスポーツ愛好家が雪崩に遭遇した際、少しでも生存確率を高めるためのアイテム。効用として次のポイントを挙げている。

・雪崩の際、頭部が上になる(埋没してしまう可能性を減らす)
・呼吸経路の確保
・頭部と胸部をショックから守る
・万が一雪の中に埋まっても空気を確保できる
・自分自身や業者が内部の気体を入れるだけで、パーツを付け替えることなく再利用できる
(使用の際に使い捨てるパーツが無い)
・恐らく世界でもっともコンパクトで軽量なパーソナルエアバッグ


スキーヤーや登山家向けパーソナル・エアバッグ「ライフバッグ(Lifebag)」
スキーヤーや登山家向けパーソナル・エアバッグ「ライフバッグ(Lifebag)」

「ライフバッグ」は写真にあるようにリュックサックのように背負って利用する。いざ、という時の作動はハンドルを引く、つまり手動で行なわれる。一度ハンドルを引くとエアバッグ内の気体150リットル分が3秒でバッグ内に充てんされる。そして90秒後にはゆっくりと気体が抜けていくとのこと。システム自身の重さは1.3キログラム。

特に雪崩の中に埋没してしまう可能性が少なくなるというのはポイントが高い。雪崩に遭遇した時、とっさにハンドルを引けるだけの判断力があるかどうかが鍵となるが、冬季スポーツを趣味としている人はチェックしてみると良いだろう。なお日本での販売は確認されておらず、元記事の【ubergizmo】によればアメリカでの販売価格は1100ドル(12万5000円)とのこと。


バイク乗り用パーソナルエアバッグイメージここからは多少蛇足になるが、「個人向けエアバッグ」というと日本では登山家向けよりもバイク利用者に対するものの方がイメージが浮かびやすい。バイク用エアバッグとしては大きく「バイク本体から作動するもの」「バイクに乗る人が背負っているもの(今回のライフバッグのように)」の二種類に分けられている。

前者は【ホンダが2005年に開発し】、大型バイクの一部に採用されている。一方後者はジャケットタイプや特定部位を守るものなど、多種多彩なものが用意されている。多少重たさが増え、爽快感は減少してしまうが、万が一の際の生存確率はグンと高まるはず。

登山家にはライフバッグを、バイク乗りには専用のエアバッグの装着を強くオススメしたい。


(最終更新:2013/09/02)

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