ヤフーニュースでコメント欄導入
2007年10月25日 08:00
【日経新聞】などでも伝えられているように、ポータルサイトの【ヤフー】では10月24日までに、ニュースサイト部分の『ヤフー!ニュース』に掲載されているニュース記事の一部に対し、読者がコメントを書き加えられる機能を追加した。コメントは即時反映される。
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ニュース記事ページを見てみるとコメントができる記事とできない記事に法則性は見られないが【C-NET】の報によれば、毎日配信を受けている2500件ほどの中のうち配信元から許可を受けたものについてコメントできる機能を実装するとのこと。
コメントを投稿できるのはヤフーのIDを登録している会員のみ。コメント量は400文字まで。さらにコメントに対し「私もそう思う」という同意を表明するボタンが設置され、コメントへの評価が反映される仕組みになっている。
ボクシングの亀田選手とTBSに関するニュース(『TBS“亀田路線”の中継見直し』)。コメントが記載できるタイプ。記事執筆時には24件のコメントが掲載されていた。投稿者の名前は掲載されないが、コメント書き込み時にはログインが必要。また、第三者から削除/違反報告ができるあたりはソーシャルブックマークと変わらない。
今件はヤフーから正式なリリースの形での発表は行なわれていないが、上記C-NETの記事によれば今回のコメント機能導入は「他の個別新聞社のサイトや共同サイト(ANYプロジェクト)との差別化を目指したもの」と位置づけているという。
大手ポータルサイトのニュース配信記事へのコメント機能導入については、当方がよく利用している【DailyMail】をはじめ欧米の新聞社系・ポータル系サイトでも浸透しつつある。管理運営の困難さはどこも同じようだが、読者の参加によるCMGライクな利用ができることもあって、アクセス・人気の増加が期待できる。
ニュース記事は一定期間が過ぎるとサイト上からは削除されてしまう。トラックバック導入の際に大氾濫したスパム行為は管理側も経験を積んだこともあり、さほど心配は要らないだろう(とはいえすでに、サイトへの誘導を模索している書き込みが多数見受けられるのは残念だが……)。むしろ気になるのは、コメントにおける論議があまりにも熱っぽく行なわれた結果、あるいはニュースの内容から俗に言う「炎上」が起きるのではないかという懸念。
一方的に情報を配信するニュースコーナーにおいて、読者側からのリアクションを期待するのは、いわば「諸刃の剣」。便益だけを得ようとするのは難しい。ヤフー側がその特性をしっかりと把握し、適切な管理運営ができるか否か、動向を注意深く見守りたい。
(最終更新:2013/08/29)
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