法人が久々に売り超しに転じている…東京市場での外国人投資家の売買動向、二週連続買い超し

2007年10月13日 12:00

株式イメージ東京証券取引所は10月12日、10月1日から5日(10月第1週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は5兆4904億8612万6000円なのに対し、買い総額は5兆7544億4921万9000円となり、差し引き2639億6309万3000円の買い超しとなった。外国人投資家は二週連続して買い超しとなった。一方個人は先週に引き続き、大幅売り超しを続けている(【最新発表リリース、PDF】)。

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10月1日から5日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……8908億5872万9000円/8085億8874万6000円(822億6998万3000円売超)
・個人……2兆3168億4269万0000円/2兆0653億9090万2000円(2514億5178万8000円売超)
・外国人……5兆4904億8612万6000円/5兆7544億4921万9000円(2639億6309万3000円買超)
・証券会社……1431億1240万9000円/1319億8789万2000円(111億2451万7000円売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。

8月13日~17日……7520億6280万4000円売超
8月20日~24日……437億2974万9000円売超
8月27日~31日……534億9724万4000円買超
9月3日~7日……147億5080万1000円売超
9月10日~14日……6159億6981万5000円売超
9月18日~21日……835億6473万1000円売超
9月25日~28日……1796億8466万3000円買超
10月1日~5日……2639億6309万3000円買超


先週発表週は通常より一日営業日が少ないため単純比較はできないが、先週よりさらに外国人投資家の買い傾向が強まっていることが分かる(先週分を単純に通常営業日で算出しなおすと約2250億円)。一方で法人が久々に売り超しに転じていること、個人や証券会社は引き続き売り超しであるがその規模を縮小していることなど、興味深い動きが各部門ごとに見受けられる。

サブプライムローンショック以降このように毎週部門別動向を追いかけているが、「外国人投資家」と「個人」「証券会社」は常に逆の売買動向を示しているように見える。これは「外国人投資家が先行し、個人・証券会社が後追いしている」のか「両派がまったく逆の投資性向を持っている」のか、あるいは何か別の意図があるのか、このデータからだけでは読み取れない。もう少しデータが蓄積された段階で、日経平均のグラフ(単純円及びドル換算版)と重ね合わせて検証してみるのも面白いかもしれない。……時間はかかるだろうが。

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