ルービックキューブ世界大会で日本人の中島悠氏が優勝
2007年10月08日 18:00
【AFP】などが伝えるところによると、20世紀後半(1980年代)に大ヒットした色あわせの立体パズル「ルービックキューブ」の早解き大会が10月5日から7日までの間、ハンガリーの首都ブダペストで開催され、通常サイズの「3×3×3」サイズの部門で北海道釧路市の中島悠氏(16歳、釧路工業高等専門学校2年)が12秒46の平均タイムを出して優勝した。優勝賞金は5000ユーロ(約80万円)。
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決勝戦で中島氏は茨城県の郡司光貴氏(15)やアメリカのAndrew Kang氏に打ち勝ち、見事優勝を果たした。また、「3×3×3」サイズのルービックキューブを「足だけで」組み合わせる部門ではフィンランドのAnssi Vanhala氏(15)が49秒33のスコアを出し優勝している。
他に際立ったところでは、
・世界記録の9秒86秒(フランスのThibaut Jacquinot氏が5月に樹立)に迫る10秒88をAndrew Kang氏が記録
・片手による組み合わせ記録で5回平均21.13秒という世界記録が誕生(アメリカのRyan Patricio・18歳)
・4×4×4と5×5×5サイズでは地元ハンガリーのMatyas Kuti氏が優勝。
・目隠しをした上での組み合わせ記録でもMatyas Kuti氏が優勝。1分06.53秒で完成。
などの記録が誕生している。
残念ながら中島氏が記録を作り上げた瞬間の動画のものは見つからなかったが、今大会におけるMatyas Kuti氏の記録を撮影したものがいくつか見つかったのでここで掲載しておく。どうやら氏はハンガリーでは英雄扱いされているようだ。
目隠しで3×3×3サイズを組み立てるMatyas Kuti氏。映像を見る限り「事前にキューブを眺めてパターンを覚える」時間もカウントされるようだ。キューブには触っただけで色が分かる仕組みは無いので、頭の中で組み終えて、その上で動かすのだろう。
同じく大会中で4×4×4を組み立てるMatyas Kuti氏(1分03秒05で完成させている)。通常サイズですら難儀する人がほとんどなのに、悩む様子もなくカシャカシャとキューブをひねくり回して完成させる氏の頭の構造を見てみたいものだ。
今大会では33の国から300人ほどの参加者があり、今回の大会で25周年目を迎えることになる。ルービックキューブはすでに「歴史上の玩具」として各種記録に名を残す一方、最近再びブームを迎え、これまで3億個以上の販売を上げているにも関わらず、今年に入ってすでに1200万個を売り上げているとルービック協会側では伝えている。
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