今回の調査は【一部報道(Telegraph.co.uk)】によるとアメリカの環境経済学者Matthew Kahn氏が2005年・2006年のデータを元に実施したもので、飲料水の質、温室効果ガスの放出量、教育環境や収入水準などの項目をまとめたもの。国は141か国、都市は72都市が対象(【詳細データ、PDF】)。

トップに立ったフィンランドは、空気、飲料水の清潔度、低い幼児死亡率、公害や自然災害の少なさなどが高評価を得たとのこと。

まずは国・都市レベルでのランキングを上位5位と気になる国々について。

続いて各選定項目ごとに、注目すべき国々の順位を上記参照資料から(イギリス編纂のものなのでイギリス関連の国が多い)。

詳細な計算式は公開されていないが、例えば地球温室化ガスの低さランキングではGDPがパラメータの一つに含まれるなど、それぞれの国情をあまり考えずに単純な数字比較で行なわれているため、「どうしてこの国がこのような順位に?」というのも多々見受けられる。あくまでも「一つの参考指数」程度に斜め読みするのが無難だろう。

その一方、国別ランキングではアフリカ諸国が、都市別ランキングではアジア諸国が比較的下位層にあること、また例えば来年のオリンピック開催都市の北京が都市別では最下位についていることなど、直視しなければならない現状への認識もする必要がある。