ネット業界人の半数がブログを持ち、更新頻度は数日に一度以上が過半数
2007年10月08日 12:00
ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは10月4日、インターネット関連業界で働く人たちを対象にした「インターネット企業で働く品格」調査の結果を発表した。それによるとネット業界で働く人の過半数がブログを持ち、その更新頻度は2~3日に一度以上が過半数を占めていることが明らかになった(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
今調査は9月27日から28日までの間に、インターネット経由で全国のインターネット関連業界で働く20~30代の男女400人を対象に行なわれたもの。男女比は1対1。
●ブログ保有者は52.2%
ブログを保有して書き込みをしているかという問いには52.2%が「はい」と答えている。残りの47.8%は「いいえ」。つまり過半数が自分のブログを持ち、書き込みをしていることになる。
ブログを書いているか。
先に【「テレビっ子」から「インタネっ子」「ブログっ子」へ・ブログ読者はテレビをほとんど見ない傾向】でお伝えした内容によると、2007年春においてブログの保有率は68%となっている。一方野村総合研究所では【20%前後に落ち着くだろう】と見ている。さらに総務省の発表ではブログ以外のホームページやメールマガジンを合わせても「情報発信をしている人」は携帯・パソコン合わせて13.9%に過ぎないという数字が出ている(【平成18年通信利用動向調査、PDF】)。
その上、一人で複数のブログを開設している人もあれば、作ったけれど更新を止めた人も多く、またネットの利用者全体が増えれば同じブログ保有者でも普及率は下がる(普及率=保有者÷インターネット利用者)。
どれを比較対照とすれば良いのか迷うところがあるが、一般的に考えて「二人に聞けば一人が『自分のブログを持っているよ』と答える」という状況は、世間一般においてはやや稀有であり、多めであると考えてよいのだろう。
●ブログの更新頻度は数日に一度以上が過半数
ではブログを持っている人は、実際にどれくらいの頻度で更新しているのだろうか。ブログ保有者の中には「単に持っている。昔勢いで開設したけど今は放置状態」といった、いわば「死ブログ」保有者もいるかもしれない。また、他人のブログが気になる人は、更新頻度について聞き耳を立てたいことだろう。
ブログ更新頻度
中には【しょこたんぶろぐ】のように多忙の中でも「1日に複数回」というヘビーな更新をする人もいる。ただ、日本ではブログが「自分の知的探求やニュースの発信源」というより「公開日記」的な使われ方で広まった経緯もあり、日記のように一日~数日で一度更新という頻度が多い。「1日に複数回」「1日1回」「2~3日に1回」までをあわせた、「数日に一度以上」派で過半数を占める。
一方単独の割合としては「2~3日に1回」に続き「1週間に1回」という人が2割強を占めている。これは恐らく「日記」ならぬ「週記」という形で、例えば「今週はあのプロジェクトが終わった。色々あったけどうまく納品できてよかった~」のように、毎週週末に一週間を振り返る形で書き連ねているのだろう。
ネット業界人のブログ開設度が(恐らく)一般人より高いのは、ネットに携わる時間が長いこともさることながら、パソコンに向かっている時間が長く、仕事の合間に書き込み(更新)ができるという環境におかれているのも大きな要因だろう。
携帯電話の普及とそれを使ったブログの更新が容易になりつつあることを考えると、今後は携帯経由のブログ更新者も増えてくることが予想される。そうなるとパソコンやインターネットの普及度以上にブログの保有率も増えてくることが考えられる。
一方mixiをはじめとするSNSや、モバゲータウンのようなエンタメタイプのコミュニティなど、「わざわざブログを使わなくても、他のサービスでもっと気軽に情報発信・自己アピールが出来る」環境が続々登場している。これらは「ブログ」単体の保有率を低める要素となりうる。結局世間一般的なブログの保有率は、野村総合研究所が予想した通り、2~3割程度に落ち着くのだろう。
そのように考えると、やはりネット業界における「ブログ保有率は過半数」という値は、世間一般と比べると多い、と考えるべきなのだろう。
スポンサードリンク
ツイート