コーヒーショップ、一番人気はやはり「スタバ」
2007年10月07日 12:00
【エルゴ・ブレインズ(4309)】が10月5日に発表した調査結果によると、もっとも好きなコーヒーショップは【スターバックスコーヒー(2712)】がトップで4割もの支持を集め、第二位の【ドトールコーヒー(9952)】から2倍以上の差をつけていることが明らかになった。少なくともコーヒーショップについては「スタバ」は日本においてディファクト・スタンダードの地位を確保できたようである(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は9月23日から25日までの間、インターネット経由で行なわれたものでサンプル数は1164人。男女比は50.5対49.5で、年齢構成は30代がもっとも多く41.9%、次いで40代が31.8%など。同調査ではコーヒーに関する一般的な飲用傾向やコーヒーショップの利用割合、利用金額などの調査結果も語られているが、今回はショップ関連にスポットライトをあててみることにする。
もっともよく利用するコーヒーショップについて訪ねたところ、「スターバックスコーヒー」がトップで35.2%の支持を得ている。次いで「ドトールコーヒー」が25.3%。
もっとも利用するコーヒーショップ。
関東在住の当方(不破)には第三位の「コメダ珈琲」は初耳なのだが、これは愛知県を中心に展開している喫茶店チェーンであるとのこと。地域別の利用率を見ても、確かに「名古屋市」での得票が抜きん出ている。
もっとも利用するコーヒーショップ(地域別編・一部抜粋)
また、「スターバックス」は関東よりも関西で利用率が高く、関東ではむしろ第二位の「ドトールコーヒー」の方が多く利用されていることが分かる。
それでは「利用している」ではなく「好きな」コーヒーショップの場合はどうだろうか。こちらもやはり「スターバックスコーヒー」がトップに立った。しかも「利用している」の統計よりも一層他を抜きん出ている。
もっとも好きなコーヒーショップ
第二位の「ドトールコーヒー」が15.8%だから、「スタバ」は2倍以上の支持を集めていることになる。ダントツ、とはまさにこのことをいうのだろう。
しかし先の「利用するコーヒーショップ」同様、地域別に見てみると、名古屋市のみでは男性の支持率は「スタバ」すら抜いて「コメダ珈琲」がトップについている。
もっとも好きなコーヒーショップ(地域別編・一部抜粋)
「利用する」同様に関東より関西で「スタバ」人気が高いなどの傾向も見られるが、何より「コメダ珈琲」の名古屋特性が際立っている。
アンケート内で展開された項目には「コーヒーショップを選ぶ基準」もあり、それによると「居心地のよさ」「コーヒーの味」「駅から近い」「清潔さ」「会社に近い」「価格」などが上位を占めていた。日本中からの支持を集めるためにはまず利用できる範囲内に店舗が存在する必要があるため、全国展開(あるいはそれに近い形)が前提となるが、それを別にすればこれら「飲食店が繁盛する基本」ともいえる項目が守られなければ「よく利用する」「好きな」コーヒーショップとしても選ばれ得ないのだろう。逆に考えれば「スタバ」「ドトール」「コメダ珈琲」らは、これら基本が守られ、安心してコーヒーを飲める店といえる。
また「コメダ珈琲」に限れば、地域限定展開であっても、他の基本がしっかりと守られていれば(全国的には別として)自社の商用地域では確かな支持を得られることが分かる。特に男性に限れば「スタバ」よりも高い支持を集めているのは驚きと共に賞賛すべきことだろう。
【マクドナルドがカフェ業態に参入へ・8月末に15店舗展開から】にもあるようにファストフードの最大手[マクドナルド(2702)] は「マックカフェ」の名称でこの分野に進出を果たし、状況次第では大規模に展開していく可能性がある。「スタバ最強伝説」が崩されるのかどうか、今後の展開に注目したいところだ。
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(最終更新:2013/08/19)
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