ブラックチョコレートで疲れ気味な身体とおさらば!?

2007年10月03日 06:30

チョコレートイメージ【BBC】が伝えるところによると、毎日一定量のチョコレートを食べることで「慢性疲労症候群(Chronic fatigue syndrome symptoms)」を防止する効用が得られることが明らかになった。しかもホワイトチョコレートより褐色のチョコレートの方が効用が高いという。

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ハルヨーク(Hull York)医学大学院からの研究結果で明らかになったもので、この効用はチョコレートが脳内物質のセロトニンに影響を与えているからかもしれないとしている。そして「疲れをいやすためにも、定期的にチョコレートを食するべきだ」と伝えている。

チョコレートイメージMEとも表現されている慢性疲労症候群(CFS)にはさまざまな症状があるが、特に運動をした後筋肉に通常以上の疲労感を感じる状態になることが知られている。研究スタッフのリーダーであるSteve Atkin教授は、高濃度のココアを含むブラックチョコレートをミルクチョコレートの代わりに食した場合、CFS被験者の気分が良くなったという結果を元に追実験を開始。10人の被験者に対して毎日45グラムのブラックチョコレート・あるいはブラックチョコレートに見えるホワイトチョコレートを与えた。そして一か月のインターバルをはさんで、他のタイプのチョコレートを与えて疲労感の違いを確かめたところ、ブラックチョコレートを食べた方は「食べていた時には疲労感をあまり感じなかったが、食べなくなったら疲労感を多く感じるようになった」と答えたという。

Atkin教授はCFSを和らげるとされるブラックチョコレートの効用について、「多く含まれているポリフェノールが脳のセロトニンに刺激を与え、それがCFSを和らげる効用を持つのかもしれない」と述べている。そして「リスクはきわめて低い。CFSを改善するにはきわめて簡単で有効な手法の一つである」としている。

一方CFS(やME)の専門家は「食べすぎや肥満などに注意する必要があるし、果たして本当にCFSなのか、それとも別の症状なのかを見極める必要がある。役に立つ方法かもしれないが、すぐに役立つ療法とは思えない」「ブラックチョコレートを食べてすぐにCFSを軽減できるのなら、これほど素晴らしいものはない。ただ、そんな簡単な方法で本当に状況が改善されるのなら、イギリスに25万人もMEの患者はいないでしょう?」と半信半疑のコメントを伝えている。

チョコレートは元々南米において疲労回復の効力を持つとする神秘的な飲み物として伝えられていた。それがヨーロッパに渡り、砂糖などを加えて固形化され、お菓子の形で広まり現在に至っている。その歴史を考えれば、疲労回復に役立つという効用は、チョコレートそのものの本来の姿を現しているだけではないか、というのが素人ながらの考えなのだが、どうだろうか。

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