新市場NEOに上場第一号企業誕生か
2007年10月07日 12:00
先に【ジャスダックによる新市場「NEO」が8月13日から新設】でお伝えした、8月13日開設のジャスダックによるベンチャー企業向け新市場「NEO(ネオ)」について、通信ソフトウェア会社の【ユビキタス】の上場が認められる見通しになった。NHKが報じた。今件についてNEO及びユビキタス社からは正式な発表はまだ行われていない。
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ジャスダックでは「将来性のあるテクノロジー開発やビジネスモデル展開を行う成長の可能性を有する企業を支援することを目的」として新市場の創設を決定。「新しい」「最新の」という単語直接の意味の他に、「New(新しい)」「Entrepreneurs'(起業家達の)」「Opportunity(機会)」、さらには「New(新しい)」「Evalution(評価)」「Opportunity(機会)」の意味もある「NEO」を市場名にした。8月13日に市場の開設が行われたが実際に上場した会社は現在のところ皆無で、開店休業状態が続いていた。
NHKが伝えたところによれば、ジャスダック側の審査によりユビキタス社がはじめて上場を認められる見通しになり、来月11月からNEO上での取引が開始される。同社ではデジタル系ハード同士の通信ソフトなどを開発しており、携帯電話の普及やデジタル家電の高性能化などで事業の拡大が見込まれるとして、認可が下りたとのこと。
NEOではジャスダックと比べてさらに上場基準のハードルが低い(例えば株主数はどんな単元数であろうと300人以上いればよい、利益額についてしばりはない、純資産額が直前事業年度の末日で「マイナス」でなければよい)代わりに、事業の経過年数について「成長可能性のある新技術やビジネスモデルに基づく最初の売り上げ計上から、10年以内であること」が求められるなど、将来性に関するルールが設けられている。さらに四半期ごとにマイルストーン開示(3年以上の事業計画を事前に発表し、その計画がどこまで進んでいるかを示す)が義務付けられている。
似たようなコンセプトで登場した新興企業向けの某市場では上場第一号企業が不名誉な結果に陥り、市場そのものに泥を塗ったことでで知られている。ユビキタス社にはこれを反面教師とし、新市場の第一号企業としての名誉と共にプレッシャーに耐え抜き、躍進を果たしてほしいものだ。
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(最終更新:2013/08/19)
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