CFSとアインファーマシーズの合併に対しイオンが反対表明・独自の企業価値向上策を提案へ

2007年10月06日 12:00

株式イメージ[このページ(jiji.com)は掲載が終了しています]など各報道が伝えるところによると【イオン(8267)】の岡田元也社長は10月5日記者会見を行い、先に【薬屋業界も再編へ・CFSとアインファーマシーズが経営統合を発表】で報じた【CFSコーポレーション(8229)】【アインファーマシーズ(9627)】両社の経営統合について、CFSの筆頭株主の立場として強く反対する意向を表明した。CFSの企業価値を向上する独自策を提案し、CFSの株主に訴えかけていくという。今件に関する正式なリリースはまだイオン側からは発表されていない。

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ドラッグストアの大手であるCFSコーポレーションと調剤薬局では最大手のアインファーマシーズは2008年4月をめどに経営統合を果たし、共同の持ち株会社「CFSアインホールディングス」を設立する予定。これに対し最新の四季報データによるとCFSの株式449万株・15.0%を持ち筆頭株主のイオンでは、経営統合の内容がCFS株主には不利益なことや、CFSそのものの説明が不十分と認識。さらにイオンは業務面でも提携しているため利益を損なうとして「株主の立場」から不利益になると表明。

イオン側では今件に対して「筆頭株主として看過できない」「自主再建を約束しておきながらそれを放棄した。十分な説明も無い」として厳重に抗議すると共に、事態の収拾に向けての協議を強くを申し入れている。今後イオン側ではCFSの企業価値を向上する案を独自に提案し、アインファーマシーズとの統合・イオン提示の企業価値向上案のどらちがよいのかを既存CFS株主に訴えかけるとしている。

イオンの具体案はこれから提示されるので詳細は不明だが、経営統合(吸収)や関連会社化も一つの案として考えられる。また、現在15.0%のCFS株式を買い増しして両社に対抗する可能性も否定できない。今後三社間で激しい綱引きが繰り広げられることだろう。

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