任天堂の株価、上場来最高値の7万円突破・時価総額も10兆円超

2007年10月16日 08:00

ゲームイメージ先に【任天堂、時価総額でトヨタに次ぐ日本第二位に躍進】でお伝えしたように【三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)】が株式分割で計算対象外だった時期に日本国内の上場企業としては時価総額第二位に躍り出た[任天堂(7974)]だが、その後も株価は上昇。先日15日にはついに上場来最高値となる7万円を超える7万1500円の最高値をつけ、終値でも7万1200円に達した。これにより時価総額は10兆0868億3300万円となり、はじめて10兆円を超える計算になった。

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ヤフーファイナンスのランキングページで閲覧できる日本国内企業の時価総額で【見てみると】分かるように、10月15日の終値ベースでは[トヨタ自動車(7203)]、三菱UFJフィナンシャル・グループについで第三位の位置にあることが分かる。

■時価総額上位5位(2007年10月15日終値ベース)
1位……トヨタ自動車(23兆2844億8400万円)
2位……三菱UFJフィナンシャル・グループ(12兆2410億7200万円)
3位……任天堂(10兆1010億円)
4位……NTT(8兆5632億1800万円)
5位……キヤノン(8兆2151億9900万円)


単純計算ではあるが、他社の株価がこのままの水準で推移し、任天堂の株価が今の1.2倍、つまり8万4000円にまで上昇すれば、三菱UFJの時価総額を超えて名実共に「時価総額日本国内第二位」に躍り出ることになる。さらにトヨタ自動車を抜くには現在の株価の2.3倍、つまり16万円強にまで跳ね上がることが必要だが、こちらはさすがに困難といえよう(ただしトヨタ自動車の株価が下落すれば話は別。仮に半額まで下がれば、1.2倍前後でトップになれる)。

任天堂の株価が堅調に推移しているのは、日本国内におけるゲーム市場でライバル企業を圧倒している状況が続いていること、年末商戦に向けてさらに主力製品のWii・DSの展開が期待されることなどが理由として挙げられる。

WiiやDS本体の一時期の慢性的な不足状態からは解消されつつあり、今後はソフトウェアの部門で業績を押し上げることが期待されている。特に【脳トレの次は健トレ! 「Wiiフィット」の発売が12月1日に決定】で報じた健康管理・増進ソフト『Wii Fit(Wiiフィット)』に寄せられる期待は大きい。

半年、一年前までは「任天堂の株価が上昇して取り扱いにくくなっているが、株式分割や単元の変更は電子化が行なわれるまで実施しないという方針がある。分割・単元変更と株価の10万円達成、どちらが先になるのか」という話を冗談交じりにしたものだ。しかし7万円を超え、さらに上昇する気運が見られる今、この「株価10万円」という話が真実味を帯びてきたようにすら見受けられる。

(最終更新:2013/09/08)

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