青空文庫が6500点のデータを納めたDVDを全国図書館に寄贈
2007年10月28日 12:00
著作権の切れた各種文芸作品をデータ化しインターネット上で公開している【青空文庫】は10月26日、効果済みのファイルを収録したDVD-ROMを日本全国の公共図書館に寄贈する計画を正式に発表した(【発表ページ】)。青空文庫開設10周年を記念した冊子「青空文庫 全」に添付する。
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リリースなどによると、この「DVD配布計画」は「青空文庫はインターネットを使える人なら誰でも利用できる。しかしインターネット環境の普及はまだまだこれからで、ネット環境の無い人にも青空文庫の収録作品を楽しんでもらいたい」というコンセプトのもとに実働されたもの。DVDの形で提供されれば、ネット環境が無くとも図書館などで閲覧してもらえる、というものだ。さらには「冊子は、DVDを含めてコピーをすることは自由である。必要ならば、図書館でDVDを焼いて増やしてもらってもいいのだ」とまで言及している。
このDVD+冊子は10月末には約3000の公共図書館、大学、短大、高専付属図書館に、11月20日ごろには約5000もの高校図書館に寄贈される予定とのこと。経費(約300万円)はサイト上の広告費からまかなっている。
先に紹介し、当方(不破)自身も現在通勤時間に堪能している『DS文学全集』も、この「青空文庫」のデータを元に作られている。
年末までには近所の図書館でも「青空文庫 全」そのものや、そのDVDが稼動している端末・サービスを見かけることができるようになるだろう。
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(最終更新:2013/09/08)
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