【更新】35歳でもらえる「ねんきん定期便」、6.9%・57万通が届かず

2007年10月09日 06:30

株式イメージ[読売新聞]が伝えたところによると、社会保険庁が今年3月からはじめた、35歳の時点で年金の記録を通知する「ねんきん定期便」において、7月までの5か月間に送付した831万4000通のうち、6.9%・57万通が加入者宅に到着しなかったことが明らかになった。読売新聞の情報公開請求の結果判明した。

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「ねんきん定期便」は【「ねんきん定期便」の郵送、3月26日から開始】にもあるように、これまで58歳の人のみを対象にしていた「年金加入記録や年金見込み額などの情報を伝える」文面の送付(「被保険者記録事前通知」)。しかし一連の年金問題の過程で、履歴を送ることで記録ミスを早期発見しやすくし、年金の信頼性を高めることを目指す目的の一つとして、他の年齢層にも送るようになった。

基本的には2008年度から毎年一回、すべての加入者の誕生日に「将来の年金見込み額」「年金の加入期間」が記載された書面が送られることになる。そして今年からは35歳・45歳・58歳(これまでと同じ)の節目に、過去の勤務状況など「加入履歴」を含めた詳細な通知がなされることになった。その第一弾として、3月26日から年金の受給資格を満たすのに間に合う35歳の加入者を対象に、誕生日を迎える月の前に送付する作業が始まっている。

社会保険庁によれば「ねんきん定期便」だけでなく「被保険者記録事前通知」など他の年金通知便でも同様に不達率が上がっているとのこと。その理由について同庁では「住所変更を届け出ない加入者が増えてきたのが主な原因」と述べている。

「ねんきん定期便」が到着しないということは、社会保険庁に自分の年金に関するデータが正しく把握されていないということに他ならない。年金保険料の未登録問題に自分自身が該当してしまう危険性もある。引越しをした経験があるが、社会保険庁に届け出た記憶のない人、35歳になるが「ねんきん定期便」が届いた気配がない人は、あらためて社会保険庁に問い合わせてみよう。


■関連記事:
【社会保険庁、35歳と45歳で年金加入履歴通知を郵送】


(最終更新:2013/08/19)

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