任天堂、2008年3月期中間短信決算発表・上方修正、増配
2007年10月25日 19:40
[任天堂(7974)]は10月25日、2007年4月1日から2008年3月31日における2008年3月期の中間決算短信を発表した(【2007年9月中間決算短信、PDF】)。また、上方修正に伴い配当予想をこれまでの中間140円・期末820円・計960円から、中間140円(実績)・期末950円・計1090円と130円の増配を合わせて発表した(【発表リリース、PDF】)。
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リリースによれば2007年中間期の連結業績は次の通り。
・売上高……6948億0300万円(2988億1700万円)
・営業利益……1887億8400万円(671億1100万円)
・経常利益……2153億7600万円(946億7600万円)
・中間純利益……1324億2100万円(543億4500万円)
※()内は前年同期
また、今回の中間期業績により、2008年3月期期末における業績予想は次の通りとなる。
・売上高……1兆5500億円
・営業利益……4200億円
・経常利益……4600億円
・当期純利益……2750億円
・一株あたり純利益……2150円16銭
リリースでは上方修正の理由について、ニンテンドーDSやWiiの販売が好調に推移していること、さらに為替レートの前提を変更したことを挙げている(ドルは118円から115円、ユーロは155円から160円)。
詳細を見てみると、ニンテンドーDSは該当中間期で1335万台を販売、昨年発売された『ポケットモンスター ダイヤモンド/パール』が695万本(累計1217万本)、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』シリーズは519万本(累計1719万本)を記録。
一方Wiiは733万台(累計で1317万台)、ソフトでは『マリオパーティ8』が289万本を販売している。さらにWiiの今年度中の累計販売目標は1750万台と設定されている。一時期と比べればだぶつきが見られるが、これから年末商戦を迎えるにあたり、この目標は(数量不足が無ければ)達成は比較的容易だろう。
なおこの発表は市場開場中の14時に発表されたがこの内容を受けて任天堂の株価は大きく上下に乱高下した後、前日比プラス圏で推移している(14時45分現在)。上方修正は当然にしても、その幅が1割前後だったことに対し、投資家の判断は二分されたようだ。
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