【更新】日清フーズ、パスタや天ぷら粉、ホットケーキなどを1割前後値上げへ
2007年10月02日 08:00
【日清製粉本社グループ(2002)】の子会社日清フーズは10月1日、11月15日出荷分から家庭用・業務用のパスタ、小麦二次加工品、業務用冷凍パスタなどの製品価格の値上げを行なうと発表した。2%から最大20%の値上げとなる。業務用小麦粉の値上げが原因としている([発表リリース])。
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日本製粉自身も【日本製粉も業務用小麦を値上げ、11月1日から】で報じたように11月1日から業務用小麦の値上げを発表しているが、これは「小麦の政府売渡価格が改定されることなどに伴うもの」と説明されている。今回の日清フーズの値上げは原材料の小麦、特にデュラム小麦が約51%と大幅な引き上げとなったことを筆頭に、小麦価格の値上げ、そして復元材料や包装資材など他の部分も価格が上がったため、企業努力ではまかないきれなくなったためと説明している。
具体的な値上げ幅は次の通り。なお商品それぞれについて特定した値上げ額は明記されていない。
1.家庭用
(1)パスタ……約9~13%値上げ
(2)家庭用小麦粉……約9~5%値上げ
(3)小麦粉二次加工品……約2~10%値上げ
2.業務用
(1)パスタ……約15~20%値上げ
(2)小麦粉二次加工品……約4~7%値上げ
(3)業務用冷凍パスタ……約8~10%値上げ
「売渡価格が上がったので小麦の販売価格値上げ」「小麦の価格が上がったので製品の価格値上げ」という、玉突き的な値上げがまた一つ現実のものとなってしまったことになる。原材料の高騰が一斉に起きているのだから仕方ないといえばそれまでだが、消費者側からすれば「猫も杓子も一気に値上げをしてくれるとは」と頭を抱えたくなるような事態には違いない。
商品によって違いはあるものの、値上げ幅は今回の日清フーズでも1割程度に見受けられる。すべての消費財が1割値上げというわけではないが、ここ数か月の値上げ情報を振り返ると、大体1割が値上げ幅のベースにあるように見受けられる。その分収入が増えていれば何の問題もないのだが、平均給与なり報酬が1割増加したという話は耳にしたことがない。よってそれだけ消費者の生活が圧迫されていることになる。
消費者としては、知恵と我慢で物価高に対抗するしかないのだろうか。
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