年末までの日経平均株価最高値は「1万8000~8500円」が最多・イートレと株式新聞調査
2007年10月30日 08:00
【株式新聞】は10月30日、【SBIイー・トレード証券(8701)】の強力を得て行なった、今年年末までの日経平均株価の最高値に関する調査の結果を発表した。それによるともっとも多かった価格帯は「1万8000円~1万8500円」で5632人と全体の4割近くを占めることが明らかになった。一方で最安値は「1万6500円~1万7000円」がもっとも多く、年末の株価は最高値同様「1万8000円~1万8500円」がもっとも多かった(【発表ページ】)。
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今調査結果は10月24日付けの株式新聞上に掲載されたもので、有効回答数は1万4111人。調査対象や調査方法、調査期間については記述がないが、少なくとも10月24日より前であることは明らか。
年末までの高値、安値、年末それぞれの日経平均予想とその得票数(最多を濃い赤、1000票以上をピンクで囲み)
今年の日経平均株価値動きと最高値・最安値
今年に入ってからの日経平均株価の値動きを見る限り、2月につけた最高値の1万8300円台を天井に、7月中旬以降にその天井突破を試みて失敗。8月中旬の「サブプライム・ショック」で急激な下げを記録した後はその余波もあり反発力も弱まっているように見える。
年末までの最高値が「1万8000円~1万8500円」の価格帯がもっとも多い結果が出たのは、2月の値が結局年末までの最高値となってしまうか、あるいはこの価格帯を天井とみた相場展開が今後も続くであろうという観測が多くの人の共通意見ということなのだろう。一方で「年末の株価」がほぼ最高値と同じ価格帯に位置していることから、これから株価は徐々に堅調化し、年末まで上昇基調に転じるという期待が込められているものと思われる。
なおアメリカのFOMC(連邦公開市場委員会)の利下げに関する調査結果も掲載しておりも、それによれば年末までに少なくとも一度は利下げをすると考えている人が7割以上に登っている。中長期的な影響は別として、短期的には株価を押し上げる効果があるため、利下げを期待する投資家も多いのだろう。
また、今年年末の日経平均株価予想については当サイトでも調査を行なっており、そこでも今回の調査結果とほぼ同じ結果が出ている。市場は投資家の思惑と期待だけで動くわけではないが、期待に応えるような値動きをしてほしいものである。
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