高さ15センチ・重さ1キロの「清里ジャンボハンバーガー」はヘルシー志向!?
2007年10月06日 12:00
最近は食品の展開戦略として自然志向や安全性を追及する他に、サイズを二極化する方向にある。巨大化させて食の満足感を得るタイプと、少量で「つまみ食い」「小腹を充足」という方向のもの。前者は【メガマック】、後者は【仕事中にちょっと口休め、江崎グリコが「お菓子専用ボックス・冷凍冷蔵庫」レンタルサービス開始】にもあるようにコンビニに並ぶミニパックのお菓子類が好例。【asahi.com】に掲載されていたのはそのうち前者に属するハンバーガー「清里ジャンボハンバーガー」。価格は1470円。高さは15センチ、重さは1キロという、とんでもないシロモノである。
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販売されているのは山梨県北杜市大泉町の【まきばレストラン】。公式サイトにいわく「牧場を見渡す標高1,400メートルの高台にあり、周囲には八ヶ岳、富士山、秩父山系、南アルプス連峰の360度の美しいパノラマが広がります」とのこと。写真を見る限りでは、「アルプスの少女ハイジ」の舞台にすらなりそうな感がある。このような自然豊かな地で、あのボリュームあふれるハンバーガーが出てくるとは、違和感120%。その分驚きをもって注文客に迎え入れられることは違いない。
清里ジャンボハンバーガー。どんだけー。
写真に掲載されている素材を拾ってみると次のようになる。
上から
「パンズ、キュウリ、ハム、高原トマト、自家製タルタルソース、高原レタス、富士桜ベーコン、高原レタス、自家製タルタルソース、チーズ、手ごねハンバーグ、高原トマト、自家製タルタルソース、高原レタス、パンズ」
サイドメニューに皮付きポテトとピクルスたっぷりケチャップ
具があまりにも詰め込まれすぎていて自立できず、金属製の串で刺してどうにか安定を保っている状態。何しろメインの手ごねハンバーグに達するまで、上から(ソースとパンズを除いても)7種類の具を突破しないといけない。普通のハンバーガーのように両手で持って、大きな口を開けて食べるのは難しい。恐らくアゴが外れてしまうだろう。
発売当初の二年前では1日2、3個しか売れなかった(それでも売れたのか……)。しかし最近ではビックサイズの食品に対する認知度が高まったと、素材の安全性(野菜は地元、肉類も県産)が人気を集め、現在では毎日100個以上は売れるという。
かのメガマックは重量292グラム、カロリーは754キロカロリーだった。「清里ジャンボハンバーガー」にはカロリー表記はないものの、メガマック以上であることは間違いない。仮に単純比較計算で算出すると2500キロカロリーあまりとなる。野菜の量が多いので実際にはもう少しカロリーは低いかもしれないが、成人が一日に必要なカロリーをほぼまかなってしまうだけのものには違いない。
大きなハンバーガーといえばメガマック以外に過去に【デカくてウマくてホンモノの味! 京都に本物志向のハンバーガー「smile burger(スマイルバーガー)」絶賛営業中】で紹介した「クワトロバーガー」が思い起こされる。またアメリカ・ペンシルバニア州にあるDenny's Beer Barrel Pubでは(予約が必要で379ドルもの高値だが)、56キログラムのハンバーガーが発売されている(【関連記事】)。こちらは写真を見ればお分かりの通り、人間の食事の量を超越している。
大きなサイズの食品に憧れを抱くのは誰にでもあることだが、実際に食してみると人類の限界というものを思い知らされるもの。欲望の探求はほどほどに、それこそ清里ジャンボハンバーガー程度にしておいた方がよさそうだ(笑)。
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