アマゾンで野菜や肉、卵まで買えるようになりました

2007年09月29日 12:00

アマゾンでお野菜イメージアメリカのアマゾンドットコムでは日本のアマゾンジャパンに先行してさまざまなサービスを行なっており、先日は生鮮品の試験販売も開始されたという話を耳にした。「日本のアマゾンでもいつか、楽天市場のように野菜などの生鮮品が買えるようになると便利なのにな」と思っていたものだが、いつの間にかその夢が実現していた。有機野菜などの食材を宅配する【オイシックス(Oisix)】社経由で、アマゾンジャパンから野菜や肉、さらには卵まで購入できるようになっていたのである。

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これは先日読者からの指摘で気が付き、あらためて調べ見て分かったもので、具体的な場所は『ヘルス&ビューティーカテゴリー』内の『食品・ドリンクコーナー』。以前何気なくチェックした時には缶詰や乾物、インスタント品ばかりだったような気がしたが、いつの間にかオイシックスによって生鮮品が登場していた。

「ヘルス&ビューティ」内「食品・ドリンク」からさらに「野菜・果物」に下り、検索キーワードを「オイシックス」「野菜」で絞込みしてみる。確かに生鮮野菜がずらり……
「ヘルス&ビューティ」内「食品・ドリンク」からさらに「野菜・果物」に下り、検索キーワードを「オイシックス」「野菜」で絞込みしてみる。確かに生鮮野菜がずらり……
同じようにお肉を検索。……うう、これはまずい。衝動買いしちゃうかも(笑)。
同じようにお肉を検索。……うう、これはまずい。衝動買いしちゃうかも(笑)。

これらの生鮮食品はブランド名「Oisix(オイシックス)」が頭につけられている。オイシックス・ブランドの品、ということで、アマゾン内で販売されているものの、中身はオイシックス品で間違いありませんよ、という確認もあるのだろう。試しにバナナとりんごについてアマゾンのプレート広告をつくり本文右部に貼り付けてみたが、違和感があるというか、色々な意味で斬新だ(笑)。

バナナを10房頼んでみましたイメージなおこれらのオイシックス・ブランドによる生鮮食品、アマゾン直販ではなくオイシックス経由となるので、取り扱いは「マーケットプレイス」になる。つまり、アマゾンの買物で一般的な「1500円以上ならば送料無料」という扱いはナシ。試しにバナナ大好きな当方が上記のバナナを10房頼んでみたところ、「マーケットプレイス」の表示と共に配送料・手数料として750円を請求されてしまった。ちなみに配送予定日は「2007/10/8 - 2007/10/12」とのこと。この記事を書いているのが9月29日だから、1週間強かかることになる。言葉通り「生もの」なので、無茶なスピードは無理ということだ。

手数料がかかるということとすぐに手に入らないことから、アマゾンで生鮮食品が購入できてもあまりメリットは無い、と考える人もいるかもしれない。確かに単純なコスト計算ではまだまだ利点は少ないだろう。

しかし、楽天市場の利用同様に例えば山間部などでなかなか買物に出られない地域の人たちには便利極まりないシステムであるし、アマゾンのアカウントを使って(事前設定しておけば)1クリックで購入できるなどのメリットもある。元々オイシックスブランドをはじめとした、自然志向・安全志向の生鮮食品を利用している人にも抵抗なく利用できるはずだ。

流通の仕組み上、アマゾン直販による生鮮食品の販売は難しい。ならば、すでに生鮮食品を通販で販売しているメーカーと手を結び、アマゾンの仕組み、つまり「インフラ」を利用して同じようなスタイルで販売してみようというのは、非常に興味深い(【アマゾンも多数店舗展開モールに・アマゾンジャパンがテナントサービス「マーチャント@amazon.co.jp」スタート】で紹介したテナントサービスの亜種形式といえる)。

さらに注目したいのは、アマゾンで取り扱っている以上、携帯電話からも利用できること。パソコンは利用できなくとも携帯電話を使える人は多い。携帯電話からアマゾン経由でお野菜やお肉をお買い物……というライフスタイルを採る人も、今後出てくることだろう。


(最終更新:2013/09/08)

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