通うのは「マクドナルド」でも気になるのは「モスバーガー」?

2007年09月24日 19:30

日本マクドナルドのハンバーガーイメージ【マイボイスコム】が発表したリサーチデータによると、全国に展開するファーストフード店のうち、もっとも利用されているのは「マクドナルド」だった。その一方、気になる店は、利用最多店のマクドナルドではなく「モスバーガー」であることが明らかになった。実際の利用店と興味をそそられる店に違いが生じるという、興味深い結果といえよう(【発表リリース】)。

スポンサードリンク

今調査は9月1日から5日の間、インターネット経由で行なわれたもので有効回答者数は1万3728人。男女比は46対54で年齢構成比は30代がもっとも多く39%、次いで40代が27%、20代が17%など。

「週一以上」は1割強、「月一以上」だと7割強に

まずハンバーガーなどのファーストフードをどれくらいの割合で利用しているかについてたずねたところ、「月に1回」「月に2~3回」がもっとも多く、それぞれ約30%を占めた。

ファーストフードの利用頻度
ファーストフードの利用頻度

「月に数回程度」、つまり「週に一度か隔週に一度、気が向かなければ月一くらい」といった形で「気まぐれ程度に時々」利用する人が6割強を占めている。割合的にもこの利用頻度が多数層だろう。その一方、「週に一回以上」も12.3%おり、こちらは少数派ながらも「ファーストフードのお得意様層」といえる。中には「ほとんど毎日」というツワモノもいるが、食生活上栄養バランス的に大丈夫なのかと少々心配。

全体的な利用時間帯としては11時~13時、つまりお昼時間帯が多数を占めている結果も出ており、「お得意様層」は学校や職場でお昼ご飯としてファーストフードを利用しているものと思われる。

よく利用する店は「マクドナルド」

普段よく利用するファーストフード店を複数回答でたずねたところ、やはりトップに立ったのは知名度ナンバーワンの「マクドナルド」だった。

普段よく利用するファーストフード店
普段よく利用するファーストフード店

マクドナルドは二位のモスバーガー、三位のミスタードーナツにダブルスコア以上をつけてトップを独走しており、いかに日本国内でマクドナルドが普及しているかが理解できよう。店舗数や売上高でライバルから抜きん出ているだけのことはある。

また、四位のケンタッキーフライドチキンまでが約3割のラインで、以下は1割強以下とかなり得票数が減ってしまう。事実上この4社が、ファーストフード店の「四天王」といえるだろう。

気になるお店は「モスバーガー」

利用する店は「マクドナルド」がダントツでトップだった。では(ファーストフード利用者の中で)「もっとも気になるファーストフード店」はどこだろうか。これは意外にもトップはマクドナルド、ではなかった。

もっとも気になるファーストフード店
もっとも気になるファーストフード店

もっとも気になる店はマクドナルドをわずかに抜いて「モスバーガー」がトップに立っている。その一方、「特に無い」も16.5%とかなりの数に登っている。

ただし今件は質問設定に少々問題があるように思われる。単に「もっとも気になる」としか説明されていないので、「現在自分が足しげく通っている店以外で」なのか「最多利用店も含めて一番好みがマッチする店として」、どちらの意味で「もっとも気になる」のかが分からない。

もしマクドナルド愛好者が今質問を「(マクドナルド以外で)気になる店は」と解釈してしまうと、当然のことながらマクドナルドは選択肢から外れる。元々一番利用されている店はマクドナルドで、次がモスバーガーなのだから、一位と二位がひっくり返る結果が出てもおかしくはないことになる。

この結果から単純に「マクドナルドが良く使われるが、あこがれの店はモスバーガー」と断定するのは、少々早計に過ぎるようだ。


ファーストフードを利用する時の重視ポイントとしては「値段が手ごろ」がもっとも多く、次いで「おいしい」「割引サービスがある」「気軽に立ち寄れる」「待ち時間が短い」「自宅から近い」など、昔流行った言い回し「安・近・短」(安価・近場・短時間)の条件にぴったりなことが分かる。利用頻度の高い、あるいは気になる店で上位にランクインされている店、特にマクドナルドやモスバーガーは、これら三条件に合致する部分がとりわけ優れているということなのだろう。

一方ファーストフードには特にアメリカやヨーロッパなどでトランス脂肪酸をはじめとする各種栄養成分の問題から、肥満の原因となりうることが指摘されている。日本でも一部の企業ではこれらの項目への対策を打ちつつあるし、さらに市場の要望と共にヘルシー志向のファーストフード店やメニューも増えてくるだろう。

「安・近・短」が勝利の方程式だったファーストフード。将来「(食品の)安心」という意味での「安」と、栄養学的・健康面で安全の「安」が加わり、「3安・近・短」に式が差し換わる日もそう遠くないのかもしれない。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ