【更新】業務用小麦粉値上げへ・パンやラーメン価格にも影響か
2007年09月22日 12:00
製粉業界最大手の【日清製粉本社グループ(2002)】は9月21日、11月初旬から業務用の小麦粉を値上げすることを発表した。同社の値上げは5月に続いて2回目となる。今後小麦粉を原材料に用いたパンやめん類など「粉系食品」の価格も値上がりが予想される([発表リリース])。
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値上げするのはパンやお菓子などに使われる業務用の小麦粉。25キログラムあたり種類に応じて110円から175円値上げされる。前回(5月)との値上げ価格比較は次の通り。
・強力系小麦粉……175円(20円~80円)
・中力系、薄力系小麦粉……150円(据え置き~60円)
・内麦100%小麦粉……110円(据え置き)
(すべて値上げ幅、25キログラム当たり、括弧内は前回分)
ちなみに業務用の小麦粉の価格についてだが、『楽天市場の専門店』によると、例えば強力系小麦粉の場合4000円強~5000円台。単純計算をするために仮に5000円とすると、3.5%の値上げとなる。リリースでは値上げの理由について「小麦の政府売渡価格が、5銘柄平均で10%の引上げとなったことに伴い」と説明している(【パンやうどんなどの値上げも?~輸入小麦の政府卸売価格、10月から10%引き上げ】)。
5月の値上げに引き続き2回目の値上げ、しかも今回は値上げ幅が前回の2倍以上の大きさということもあり、食品価格への影響は避けられないものと思われる。バイオエタノールの需要増加でとうもろこしが増産され、結果として小麦の生産量が減少し、小麦の供給量が切迫しているという事情はあるだろう。
それにしても相次ぐ生活必需品の値上げの実施は、庶民の懐具合を厳しくさせることに他ならず、つらいお話であることに違いはない。
(最終更新:2013/09/02)
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