最新軍用ヘリオスプレイ、実戦配備のためイラクへ派遣・移動開始
2007年09月19日 06:30
先に【SF的ヘリ「オスプレイ」実戦配備、9月にイラクへ派遣】で報じたようにアメリカ軍海兵隊のスポークスマンは9月18日までに、最初の軍用ヘリ「オスプレイ(MV-22 Ospreys)」の戦闘集団を兵員などと共に準備し、現地に向かったと報じた。展開先などの詳細については「安全上公開できない」としている(【NavyTimes】)。
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すでに【新型ヘリ・オスプレイ、実戦配備開始】で報じたように、オスプレイはボーイング社とベル社が1982年から開発を始めた、「垂直離着陸ができる」ヘリコプターと、「航続距離が長く高速」通常航空機の両方のメリットを1つの機体に盛り込めないかという「良いとこ取り」的な考えのもとに作られたティルトローター機。主翼両脇にあるプロペラ・エンジンの角度を変えることで、ヘリコプターのような垂直離着陸と、飛行機のような高速飛行を可能としている。要は「離着陸の時にはプロペラを上にし、飛行時は横にする」というもの。安全性・技術面の問題を解決するのに長い時間を要したが、ようやく先日実戦配備を果たしたことになる。
派遣されるのは海兵隊の中規模ヘリコプター263部隊(VMM-263)で兵員は約200人、10機のオスプレイと船員がノースカロライナ州の所属基地から出発し、強襲揚陸艦ワスプに着艦。イラクに向かった。同部隊は7か月ほどの間、イラクに展開し、現地の海兵隊などのサポートを行なうという。また、現地では他の航空機との共同作戦なども行い、運営上の問題点をチェックすることになる。
同誌ではオスプレイが現行のCH-46に換えてアメリカ軍における新しい主力輸送ヘリになると説明している。具体的にはVMM-263以外にVMM-162、VMM-266が新たにオズ不例を受け取る予定であり、来年には50機(従来予定より14機多い)を受領する予定とのこと。
機密保持の面もあり、展開先での映像は公開されないかもしれない。しかし逆に新型機の展開をアピールするため、積極的に映像が公開される可能性もある。どちらにしても今年中には何らかの続報が報じられることだろう。
※タイトルの一部を変更しました(戦闘→軍用)
(最終更新:2013/08/19)
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