そろそろ開館・鉄道博物館の全貌が見えてきた
2007年09月17日 19:00
先に【秋葉原の交通博物館、5月閉館に伴い万世橋駅の遺構が一般公開】で報じたように、惜しまれつつも昨年閉館した東京・秋葉原の名所のひとつ「交通博物館」。この「交通博物館」の鉄道部分のみを抽出してさらに発展させた【鉄道博物館】が10月14日、「鉄道の日」にオープンする。設計スタッフに鉄道マニアがダース単位でいたのではないかと思われるほど、魅力にあふれた施設が用意されているようで、今から開館を楽しみにしている人も多いことだろう。
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「鉄道博物館」は【JR東日本(9020)】などが創立20周年記念事業のメインプロジェクトとして建設・運営するもので、埼玉県のさいたま市・大成地区に位置している。主な施設の利用には予約が必要だか、入館用のICカード以外にJR東日本らしく、お客のSuicaへ予約情報を登録することができる。
「鉄道博物館」の施設全景については9月4日発表の【プレスリリース(PDF)】などで伝えられているが、概要としては次の通りとなる。
■館内施設
1)模型鉄道ジオラマ
200平方メートル・日本最大の鉄道模型レイアウト(HOゲージ)。レール総延長は1.4キロメートル、同時走行車両は20編成、保有車両は600両。
2)3人乗りのミニ運転列車
一周230メートルの線路上を運転して(6分ほど)、運行システムについて学ぶ。まるでBトレインのよう。車両は幅1.2メートル、長さ2.4メートル。205系埼京線・武蔵野線、209系京浜東北線、E231系高崎線、251系スーパービュー踊り子2両、253系成田エクスプレス2両、E257系あずさ2両の計10両を用意。
3)D51など5台の車両の運転シミュレーター
日本初の蒸気機関車(D51)運転シミュレーターをはじめ、山手線(205系)、新幹線(200系)、京浜東北線(209系)、東海道線(211系)の計5台を用意。
4)体験型施設
体験教育用施設としての場所。鉄道部品や模型を利用し、鉄道の原理や仕組み、さらには駅や工場での仕事について学ぶことができる。
日本最大の鉄道模型レイアウト(ジオラマ)
子どもたちの間で人気がさく裂しそうな「ミニ運転列車」
また、展示されている車両は全部で36両。詳細は【こちらの一覧(PDF)】にリスト化されているが、C57などの蒸気機関車、各種御料車、明治時代の客車など、古きよき時代の鉄道車両が見学される時を待ち望んでいる。写真や資料映像でしか見たことのない車両もあれば、かつて実際に乗ったことがある、あるいは見たことがあるものの今では見かけなくなった車両もあり、なつかしさを覚える人も多いだろう。
「交通博物館」の時と異なり、鉄道以外の交通機関の展示こそないが、開館すれば埼玉県の新名所として日本、そして世界からも多くの鉄道ファンを呼び寄せるに違いない。
(最終更新:2013/08/19)
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