コーヒー・緑茶・スポーツドリンク、それぞれどんな時に飲む?
2007年09月09日 12:00
MDBネットサーベイは9月7日、2007年版の「飲料」消費実態調査の結果の一部として「清涼飲料」に関するデータを公開した。それによると、主要清涼飲料である「コーヒー」「緑茶」「スポーツドリンク」それぞれについて、例えば「緑茶」なら食事中というように、飲む状況に大きな違いがあることが明らかになった(【発表リリース】)。
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今調査は8月30日から9月4日の間、全国の16歳以上の男女を対象にネット経由で行なわれたもので、有効回答数は536票。データ数がやや少なめのため、世間の実情とは多少のぶれが生じていることを考慮する必要がある。
清涼飲料水の代表格である「コーヒー」「緑茶」「スポーツドリンク」それぞれについて、直近一週間で飲んだことがあるかどうか、そして飲んだことがあるのならその場所・場面を尋ねたところ、各飲料によって顕著な違いが見受けられた。
清涼飲料の飲用場所
どの場面にどんな飲み物を飲むかは個人の主義・味覚次第なのだが、それでも全般的な傾向が調査の結果から導き出せる。概要的には
・緑茶……食事のお供
・コーヒー……気持ちを安らげる
・スポーツドリンク……汗をかいたら(水分補充)
とまとめられよう。頭の中にそれぞれの飲料水をイメージしてみると、確かにこれらの組み合わせが一番しっくりくる。パン食ならともかくご飯の際にコーヒーはあまり合わないし、スポーツをして汗をかいた直後にコーヒーというのも何となく妙だ。
また、データを良く見てみると、「緑茶」は気持ちを安らげる効用において、「コーヒー」に近い期待を受けていることが分かる。逆に「コーヒー」は(先に説明したようにパン食でもない限り)食事時に「緑茶」へは代わりえない。
これらの種類ごとの用途傾向は次の調査結果ではっきりする。「その飲料を飲んだ理由」についてたずねると、「コーヒー」は「リフレッシュ」「眠気」、「緑茶」は「ノドの渇きをうるおす」、「スポーツドリンク」は「暑かった」「汗をかいた」などが上位に来ている。
飲んだ飲料水を選んだ理由
常用性は「コーヒー」や「緑茶」が高いが、ノドの乾きをいやす・暑さをしのぐ・汗をかいた(ので水分を補充する)という、身体の変調への機能的効果を求めるには、(元々「機能飲料」という側面もある)「スポーツドリンク」が好まれていることが分かる。
また別の機能的効果として、「リフレッシュ」「眠気覚まし」「ストレス解消」など、精神的な変調には「コーヒー」が好んで飲まれているようだ。
これらの結果から、「コーヒー」「緑茶」「スポーツドリンク」の3タイプの清涼飲料水は単に食事とうまく合うかどうかや好き嫌いだけでなく、ノドをうるおすために飲むのか、それとも何らかの効用に期待するのかなどで選択される結果が異なるようである。後者は特に、薬的効果を期待してのものだろう。
ただしこれらはあくまでも統計上のデータに過ぎない。ご飯食だろうと食事中にコーヒーを飲んでも何ら問題は無いし、気分をリフレッシュするにはコーヒーよりもむしろ緑茶の方が好き、という人もいるだろう。全体的な傾向としてはこのような結果になったが、医学・栄養学的に問題が無い限り、個人の趣味趣向まで変える必要はない。
もちろん糖分を多く含んだスポーツドリンクや、今回公開されなかったコーラ・コーラ以外の炭酸飲料などを多分に飲用した場合は、その糖分摂取量を考えると「医学・栄養学的に問題」が生じうるので、趣味趣向云々とも言ってられなくなるのだが……。
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