キーを差し込むだけで「子ども用パソコン」に早代わり! バンダイとバッファローが「ぱそこんキッズキー」販売
2007年09月04日 08:00
【バンダイ(7832)】は9月3日、バッファローとの共同企画として、USBポートに挿すだけで自分のパソコンを「子ども専用パソコン」として切り替えることができる『ぱそこんキッズキー』を9月14日から発売すると発表した。オープン価格(アマゾンでは3500円前後)。「ミッキーマウスバージョン」と「くまのプーさんバージョン」の2タイプ(【発表リリース、PDF】)。
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「ぱそこんキッズキー」は鍵(かぎ)の形をしたUSB本体とフタの部分から構成されている。鍵本体をパソコンのUSBポートに接続すると、そのパソコンが自動的に子ども専用パソコンモード「キッズモード」に切り替わる。つまり「子ども向け総合フィルタをUSBキーを挿しこむただけで導入できる」というもの。何の設定も要らないところがポイント。
「ぱそこんキッズキー」を挿しこんだ様子
「ぱそこんキッズキー」を挿しこむことで、特にインターネットへのアクセスについて次のような機能が組み込まれる。これらの機能は保護者の設定によって変更が可能。
・問題サイトへの接続をブロック
ブラウザのホームページが子ども用ポータルサイト「Yahoo! きっず」に。URLの直接入力ができなくなる。
・使えるソフトやファイルを制限
保護者が許可したソフトのみ使用可能。
・パソコンの使用時間を制限
1日単位で設定可能。プリンタの使用制限もできる。
・監視機能
子どもがどんなサイトに接続したかを確認できる
・特別なメイン画面
「しらべる」「あそぶ」「メッセージ」(保護者と子どもの間のメッセージのやりとり)などのコマンドが用意されたメイン画面が用意される
【子どものパソコン利用、心配なのは「視力の低下」と「不健全サイトへのアクセス」】にもあるように多くの保護者が子どものパソコン利用に際し、妙なサイトにアクセスするのではないか、問題を起こしてしまうのではないかといった不安を持っている。しかしその一方で有効手段の一つであるフィルタリングサービスを利用しているのは、ほとんどいないのが現状(【フィルタリングサービスの利用はパソコン・携帯ともに1割未満】)。
これは「フィルタリングソフト・サービス」の存在を知らない保護者が多いこと、価格が高いこと、そして何よりも「導入・設定の仕方が複雑で分かりにくい」ことがハードルとなっている。
今回発売される「ぱそこんキッズキー」はリリースに目を通した限り、それこそ一般の電子部品のようにUSBキーを差し込むだけで子ども向けフィルタリングサービスを導入できるという、シンプルにして明快な機能を持っている。これならパソコンに詳しくない保護者でも安心して導入できるだろう。
実物を利用していないのでフィルタリングがどこまで有効か、正直つかみかねるところがある。しかし「URLの直接入力不可」「Yahoo! きっずがホームページに設定される」ということは、基本的にYahoo! きっずに登録されるサイトとその類似サイトしか閲覧できないことになる。何度も経由すれば普通のサイトも閲覧できるだろうが、サイト履歴も確認できるので心配は不要。
この「ぱそこんキッズキー」は子ども専用のパソコンがある家庭よりは、親と子どもが共用でパソコンを利用している状況で役に立つに違いない。
(最終更新:2013/09/08)
(c) Disney. Based on the “Winnie the Pooh” works, by A.A. Milne and E.H. Shepard
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