自動床掃除機「ルンバ」の新型、米アマゾンに登場

2007年09月01日 12:00

Roomba(ルンバ)イメージいつもイカれたすアイテムを披露してくれるPopgadgetで、謎の円盤型アイテムが紹介されていた。「新しいRoombaがアマゾンに到着した」という内容だ。大型の地雷、あるいは中まで詰まったバームクーヘンのような形をしている「Roomba(ルンバ)」というアイテムなのだが、どうやらこれは「全自動床掃除機」らしい。米アマゾンでの価格は349.99ドル(4万円強)。サイズは21×5インチ(53センチ×12.7センチ)。1年間の保証付。

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『アマゾンでの紹介記事』によるとこの新型ルンバは正式名を「iRobot 560 Roomba Vacuuming Robot」と呼び、これまでのタイプから様々な改良を加えてあるとのこと。フィルタが改良されて吸引力が高められ、ブラシ部分は拡大されて掃除機としての機能もアップ。コードやカーペットのへりにも対処できる技術も導入され、道端で転がっているかなぶんのようにコードに乗り上げてじたばたしてしまう問題も解決。

元々「ルンバ」はフローリングやカーペットなどが多用され、部屋ごとの区切りもなくスムースに行き来できる欧米風の住宅向けに作られた「全自動床掃除機」。言い換えれば「ロボットクリーナー」。リモコンで設定することで「全自動で自走し、ほこりやゴミを掃除し、任務が完了すれば自分で充電器の元に戻って充電状態に入る」というシロモノ。付属のバーチャルウォール(擬似の壁)ユニットを使って「ここまでしか掃除しちゃダメ」というエリアを設定すれば、きめられたエリア内での掃除もできる。

バームクーヘンか厚手のマンホールのような「ルンバ(Roomba)」。奥手の扉部分にあるバーチャルウォールユニットで「掃除エリア」を区切ることも出来る。
バームクーヘンか厚手のマンホールのような「ルンバ(Roomba)」。奥手の扉部分にあるバーチャルウォールユニットで「掃除エリア」を区切ることも出来る。
ヒゲのように出ているのが「エッジクリーニング・ブラシ」。ルンバの周囲にあるゴミをかき入れて、吸い込めるようにするという。いわば「ルンバの手」
ヒゲのように出ているのが「エッジクリーニング・ブラシ」。ルンバの周囲にあるゴミをかき入れて、吸い込めるようにするという。いわば「ルンバの手」
掃除が終わったら自動的に自分の「住み家」こと充電器に戻って充電を始める。賢さ満点。
掃除が終わったら自動的に自分の「住み家」こと充電器に戻って充電を始める。賢さ満点。

「ルンバ」には各種センサーが設けられており、テーブルやいすの脚、移動できないような段差(階段など)も察知して、的確に避けながら走行するという。この自走機能は宇宙探索や無人偵察のような、宇宙・軍事開発で培われたロボット技術が用いられているとのこと。

掃除中の音が結構大きいらしいことと、住民が室内にいる時に活動していると踏み潰してしまう可能性がある(笑)ことから、「サラリーマンなど一定の時間毎に部屋を空ける人が、自分が居ない間に掃除をしてもらうため」や「室内犬・室内猫を飼っている人が自分の留守中に掃除をしてもらう」(さらに付け加えるとすれば「自分で掃除をするのが面倒」な人)というニーズにマッチしたアイテムといえる。特に後者では、ペットのほこりや抜け毛を細かい場所まで探して吸い取るため、重宝されそうだ。

室内犬がいる家での利用シーン。
室内犬がいる家での利用シーン。

このような「オモシロアイテム」は実際に動いているようすを見るのが一番その実情が分かりやすい。最新型「iRobot 560 Roomba」の動画をYoutubeで探してみたが、さすがに発売直後なだけに見つけることが出来なかった(サイトで静止画を説明するプロモーション動画のみ)。

一応旧型ではあるが、ルンバを畳のある部屋で使っているようすの動画を見つけたのでここで紹介しておく。


ルンバの使用状況。コントローラーでスタートさせたが、あとは自動的に部屋内を徘徊してゴミを掃除しているのが分かる。

……もちろん気になる人もいるだろう。「ペットの抜け毛を取るのに便利」「住民が居ない間に稼動させるのが良い」なら、室内犬・猫がいる部屋でルンバを稼動させたら、猫たちはどのような反応をするか。本家のアメリカでも同じことを考える人は多いようで、調べてみると色々な映像記録が見つかった。そのうちの一つを紹介。


猫とルンバ

元々動き回るもの、音がするものに興味を持つ猫ではあるが、今までに遭遇したことのないタイプの動作に驚きつつも、好奇心120%でルンバを観察しているようすが分かる。猫との対話が出来ないので果たしてこれが「おびえている」のか「楽しんでいる」のかまでは分からないが。

さてこの「全自動床掃除機」ことルンバ、最新型の560タイプはさすがにないものの、『旧タイプなら2種類ほど日本国内でもアマゾン経由で購入することができる』ようだ。アマゾンでは購入者の感想も何件か寄せられており、価格は高めなものの概して評判は良いようである。もっともその大きさと性能の高さから、すぐにフィルターが詰まってしまい、メンテナンスが大変だという共通意見があるのには気になったが……。

当方(不破)の部屋はルンバが必要なほど広くも無いし、部屋ごとの段差も激しい旧タイプの部屋構造、オマケに5万も10万もする掃除機を買うほどの歌舞伎度、あるいは金銭的余裕は持ち合わせていない(笑)。とはいえ、自分が出かけている間に勝手に掃除をしてくれて、さらに充電まで自分で行なってくれる掃除機の存在は、ありがたいことに違いない。

将来にはこのような「全自動型」の家電も、さまざまなタイプのものが登場し、普及するようになるのだろう。……なるのか、な?


【トリガー記事:Popgadget】


(最終更新:2013/09/08)

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