「これ大丈夫?」食の安全性が不安な人は9割
2007年09月18日 06:30
【マイボイスコム】によれば「食の安全性」について何らかの不安を感じている人は約9割の88.1%に達していることが明らかになった。最近では国内外を問わず、食品の安全性の問題について論議をしなければならないような問題が相次いでいるが、いつ自分の身にふりかかるもしれない身近な問題であるだけに、深刻に考える人が多いものと思われる(【発表リリース】)。
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今調査は8月1日から5日、インターネット上で行われたもので回答者数は1万2356人。男女比は46対54で年齢構成は30代がもっとも多く39%、ついで40代の27%など。今調査ではグルメや美味しく食べることへのこだわりなどにも調査が行われているが、今回は「食の安全性」にスポットライトをあてることにする。
●食の安全性「不安を感じている」88.1%
「食の安全性」について不安を感じているかどうかたずねたところ、感じていると答えた人は31.8%、やや不安を感じている人は56.3%を数えた。
食の安全性についてどう感じるか
「不安」「やや不安」をあわせると実に88.1%が何らかの形で不安を感じていることになる。不安をあおり立てるつもりはさらさらないが、国外だけでなく国内でも相次いでいる問題食品の報道を受けて、「もしかしたら……」という思いが多くの人にあるのだろう。
過去のデータがないので比較対照をすることはできないが、口にするものへの危機感が増していることが想像できる。
●「賞味期限」「原材料の正しい表示」がかなめ
では食の安全性を自己防衛の形で確保するため、自分が気になっている、気にしていることは何か。具体的な項目について3つまで選んでもらったところ、「賞味期限が表示されている」がもっとも多くの支持を集めた。
「食の安全性」について気になっている項目は
【「消費期限」と「賞味期限」の違いとは?】で説明したように「賞味期限」と「消費期限」は別物なのだが、選択肢には「賞味期限」だけで「消費期限」しかない。「安全性」という意味ではむしろ「消費期限」の方が重要なのだが、恐らく今件では両者をあわせた意味合いを持たせているのだろう。
ともあれ「古いかどうか」「材料表記にいつわりはないか」「産地は正しく書かれているか、偽装されていないか」が上位三項目であることが分かる。一方で僅差ではあるが「無添加・無着色」「無農薬・低農薬栽培」「遺伝子組換食品ではない」など、個人によってはこだわりを持たせたい要素も上位に来ていることが分かる。
「食の安全性」で気になることは、いくら消費者側が「自己防衛」として表記をチェックしていても、その表記そのものに偽りがあれば安全性を確保できないこと。段ボール製肉まんや有機化合物入りペットフードなど「週刊ニュース」のように報じられていた中国の食品に関する問題や、【不二家(2211)】の日付改ざん、ミートホープ社の食肉問題など、表記の上では「問題なし」とされていたものから、実はさまざまな問題があることが明らかにされている。
そもそも口にするものに限らず商品にうそ偽りを語るのは言語道断であるが、「売れれば何でもあり」「こうしなければ売れない」「うそも商売のうち」などと売り方が開き直られたら買い手としては防ぎようがない。商売人としてのプライドに期待すると共に、「法律に定められていないから別にかまわない」と方便で逃げられないよう、法体制の強化も求められよう。
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