7割強が「複数キーワードで検索」・検索ポータルサイトは絞込みが日常化
2007年09月27日 06:30
【Japan.Internet.com】などが9月26日に発表したところによると、検索ポータルサイトにおける情報収集において、複数の検索対象語句(キーワード)を入力して検索する人が7割を超えていることが明らかになった。複数キーワードで検索することを「絞込み検索」「AND検索」と呼ぶが、この検索サイト特有の機能を多くの人が使いこなしていることが分かる。
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今調査は9月7日、仕事を持つ20代から60代の男女334人に対して行なわれたもので、男女比は82.3対17.7.年齢比は30代40.1%、40代38.9%など。調査の対象となった334人のうち「検索ポータルサイトを利用している」と答えた314人からの回答が元。特に言及はされていないが選択肢から見るにパソコンを対象にしたものと思われる。また調査母体数が少なめなので、世間の実情とはややぶれが生じている可能性があることを念頭に置く必要がある。
●ヤフー優勢、グーグル健闘
まず最初の質問は「もっとも利用する検索ポータルサイトはどこか」というもの。これは他の類似調査にもあるようにヤフーがもっとも多く半数近くを占めた。
もっとも利用する検索ポータルサイトはどこか
日本に限らず世界的にも2大検索エンジンといえば「ヤフー」「グーグル」で、「MSN」がそれに追随する形となっているが、今調査でも同様の結果が出た。また、日本特有の傾向である「ヤフー優勢」も数字として出ている。ただし他の調査と比べるとややグーグルの堅調ぶりが目に留まる。あるいは世間全般的にもグーグルの躍進が傾向として見られるということなのだろうか。
3位以下はgoo、Infoseek、MSNなどと続いており、これは毎月の当方サイトにおける到達元検索エンジンのランキングとあまり変わるところがない。やはり他の検索ポータルサイトが躍進するにはまだまださまざまな努力が必要なようだ。
●「キーワード2つ」が過半数、複数キーワード利用が7割強
それでは検索エンジンでキーワードによる検索を行なう際、何個のキーワードを入力するのか。これについてたずねたところ、過半数の51.9%が「2つ」と回答した。
キーワード検索をする際のキーワード数
先に携帯電話における検索エンジンの利用状況に関する記事(【ケータイ検索はヤフー>グーグル>公式・絞込み検索を使いこなす時代へ】)でも説明したことだが、検索エンジンで見たい情報が掲載されているサイトを探す場合、単数のキーワード以外に複数のキーワードを入れる使い方も行なえる。例えば単純に「ラーメン」と入力すると「ラーメン」に関するサイトが結果として登場する。しかし自分で簡単にできる野菜たっぷりのラーメンを作りたい場合には、ラーメンの美味しいお店の情報サイトが上位に来ることが多いこの検索方法では、あまり成果が見られない。そこで「ラーメン」「レシピ」と検索結果を「絞り込む」ことで、自分の欲しい情報を得やすくすることができる。さらに「ラーメン」「レシピ」「野菜」「美味しい」とすれば、より精度の高い結果が得られるだろう。
複数キーワードによる
絞込み検索を
使いこなしている
上記の例なら検索エンジン利用者は最初から「ラーメン」ではなく「レシピ」「ラーメン」あるいは「美味しい」「ラーメン」などのように、ある程度条件付けをした上で何かを探していることが分かる。「キーワードは1つ」の回答者24.2%をのぞけば、実に7割以上の利用者が「絞込み」をしている計算。
これは検索エンジンを利用する際に、単純に対象物のことを調べたいのではなく「その対象の属性を考えた上で探し物をする人」が多数を占めていることを示している。単純に「ラーメン」を調べたいのではなく、その「ラーメン」に関して自分が望む属性(例えば「練馬区」「美味い」なら、「練馬区にある美味しい」という属性のラーメン屋を探している)を探しているということだ。あるいは【検索サイトを使いこなすワザ五か条】でも紹介した「レシピ検索」「wikipedia検索」をたくみに使いこなしている人も含まれるのだろう。
同調査では検索エンジンを利用した結果、97.4%の人が探していた情報をほぼ見つかると回答する結果も出ている。単純にキーワード一つでは見つけにくい対象情報も、複数のキーワードで絞込みをかけることにより、見つかる可能性は高くなる。ただし絞込みにはある程度の経験と知識が必要で、単にキーワードを増やせばよいというものでも無いのが難儀なところ。
それでも9割強の人が出力結果に満足しているということは、ほとんどの人がそれなりに検索エンジンを使いこなしているということになるのだろう。
(最終更新:2013/08/19)
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