リアル「アルマゲドン」2036年に到来!? 懸賞金600万円で対抗策を募集中
2007年09月03日 06:30
地球に迫り来るいん石と、それを回避しようと四苦八苦する人類の葛藤をテーマにした映画は、『アルマゲドン』をはじめ多くのタイトルが公開されている。地球のあちこちにいん石のこん跡があることや、恐竜絶滅の一因とされているなど過去に類似の事情が起きている傾向が見受けられること、そして確率論的にゼロとはいえないことが、その危機感を心の中に抱かせ、リアリティを産み出しているのだろう。しかしながら「結局作り話のことだよね」と言い切れない事態が起きていることが【DailyMail】にて伝えられていた。99942 Apophisと命名されたいん石が地球の軌道に接近しており、非常に近い場所をニアミスすることが明らかにされているというのだ。【対策関連団体の一つthe Planetary Society(惑星協会)】では2万5000ポンド(600万円)の懸賞金をかけ、このいん石への対抗手段を募集しているという。
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Apophisは幅300メートルの小惑星で、現在はまだ何百万キロメートルも遠くにある。しかし2029年までにはその軌道は地球に最接近し衝突の可能性もわずかながらありうる、と一時報じられた。その後の再計算で少なくともこの時期には衝突の可能性はないと判明したが、その後の調査によって、2036年前後に衝突する可能性はゼロではないという結論が出ている。
ただし2029年の衝突可能性が無いと判明した際に、それ以降の正確な軌道計算は不可能であるとし、現在では概算レベルでしか推測されていない。現在の計算では(2036年前後の接近においても)危険性は2万6000分の1とも1230万分の1とも言われている。
惑星協会では「2029年の最接近では衝突の危険性はないようだが、2036年にそれが無いとは言い切れない。2029年の最接近が2036年に向けた軌道にどんな影響を与えるかか分からないからだ」と警告した上で「今回の募集もあわせ、我々は衝突の危険性があるのならば、地球から離れた位置でかのいん石の軌道をそらすプロジェクトを立案して遂行し、地球の危機を救わねばなりません」と述べている。
プロジェクトそのものがまだ起案されていないのであくまでも概算だが、今件に関しては数百万ドルが少なくとも必要とされている。また、惑星協会によれば回避案のためのアイディアをすでに世界中で100以上の研究チームが開発中であるという。
(最終更新:2013/09/08)
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