千葉県向けフリーペーパー発行「地域新聞社」10月31日上場
2007年09月27日 06:30
大阪証券取引所ニッポン・ニュー・マーケット「ヘラクレス」は9月26日、【ドリームインキュベーター(4310)】が大株主の一人(5.3%を保有)である【地域新聞社】の上場を承認することを発表した(【リリース一覧ページ】)。主幹事はSMBCフレンド。証券コードは2164。公開予定日は10月31日。公募1300株、売出1000株。
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地域新聞社は地域密着型フリーペーパーの「地域新聞」の発行を目的として設立された会社。千葉県内を対象に45エリアに細分化した上、それぞれの地域ごとに記事や広告が形成されている。簡単に例えれば少々大規模でフォーマットを統一化した「町内新聞」の集合体というところか。現在の発行部数(投函部数)は152万部ほど。独自ポスティングシステムを用いて約90%の地域住民に配布されている。売上高は24億円。
最近では就職情報誌や健康関連、さらには定期発刊の漫画誌までフリーペーパー・フリーマガジンが主に都市部で浸透し、ビジネスとして成り立つようになった。そのビジネスモデルは主にリーチ率の高い特徴を活かした広告展開によるものだが、最近では類似のコンセプトを持ち媒体を異にする(インターネット上で展開する)「地域社会新聞」も注目を集めている(【「ハマ経」「アキバ経」などネット上の地域社会新聞続々オープン】)。
フリーペーパーを発行するところは数多いが、それを主事業として上場を果たした会社といえば同じくヘラクレスの【ぱど(4833)】が思い起こされる。こちらと比べると地域新聞社は発行部数で約10分の1(ぱどは1300万部)に過ぎないだけに、今後地域新聞社が上場で得た資金をどのように活用していくのか、同社の株価などと共に注目したいところだ。
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