UCCがカフェイン量1/4の新品種コーヒー「GCA」を開発

2007年08月02日 08:00

コーヒーイメージコーヒーメーカーのUCC上島珈琲は7月30日、コーヒーの産地として知られているマダカスカルと共同で、カフェイン含有量が通常の1/4の低カフェイン珈琲の新品種「GCA」の開発に成功したと発表した(【発表リリース】)。カフェインを減らしたいという「カフェインレスコーヒー」需要に応えた商品開発に役立てるという。

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リリースによればカフェインはコーヒーに欠かせない成分で目を覚ましたり疲れを取る効果がある。その一方で、体調に応じて摂取をひかえたいという考え方もあるため、アメリカではカフェインレスコーヒーの需要が高いという(推定でコーヒー市場全体の15%)。しかし通常のカフェインレスコーヒーはコーヒー本来の香りや美味しさが損なわれるとの理由から、特に日本では受け入れられなかった。

そこでUCCはカフェインレスコーヒーのニーズに応えるため、「安全でおいしい低カフェインコーヒー」を提供するため、低カフェインで美味しい味覚を有するコーヒー種の開発を開発。8年間の調査研究の成果が実り、通常のアラビカ種の1/4のカフェインしか含まない新品種コーヒー「GCA」の開発(特許出願中)に世界で初めて成功したとのこと。詳しくはリリースにあるが、1999年に該当原種を発見したあとマダガスカルの研究機関との共同開発プロジェクトで交配・選別を行い、新種のコーヒーを作り出した。

UCCではさらにカフェインの軽減を進めると共に、品質の安定化と生産体制の整備をした上で、2010年にもこのコーヒー豆を使った「低カフェインコーヒー」の製品化を目指すという。

カフェインを含まないコーヒーというと、戦争中に入手が困難となったコーヒー豆の代わりに用いられた代用コーヒーが頭に思い浮かぶ。これはタンポポの根や大豆、桜の根、おくら、ひまわりの種などを用いたものだが、味は正直いって今二つ、三つ。リリースの言葉どおりだとすれば、「GCA」ならカフェインは1/4以下で味はほぼ通常のコーヒーと変わらないものが楽しめるという。「GCA・低カフェインコーヒー」の登場が今から楽しみでならない。


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