犬と猫の半分はメタボ状態……イギリスのペット事情

2007年08月21日 08:00

肥満猫イメージイギリスがアメリカ同様に国民の肥満対策に躍起なことは【イギリス、「ダイエット大臣」の設置など子どもへの肥満対策強化】などでもお伝えした通りだが、その事情は何も人間だけに限らないようだ。【Daily Mail】によると、イギリスの飼い犬と飼い猫のうち半分は現在肥満状態(Half of dogs and cats in the UK are now overweight)というのである。

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イギリス時間で8月21日にテレビ放送「TV vet Joe Inglis」も行なわれる予定で、ペット肥満対策のチャリティチームの担当者Joe Inglis氏は「ペットへの肥満対策は今すぐにでも始められなければならない」と主張している。Joe氏はさらに「あなたのペットは肥満体ですか、太っていますか、再確認してください」「体重の問題は、ペットへの愛情の証しであるように見られますが、それは同時に彼らの関節を痛めたり糖尿病や肝疾患、心臓病などの内臓疾患を引き起こしてしまうのです」と警告している。

そして自らが運営している【RSPCA(Petsgetslim.co.uk)】では、ペットの飼い主にペット・ダイエットの支援を行なうことができると説明。特にエサの問題については「ペットの食事制限がどんなに難しいか、よく知っています。ペットが『ごちそうちょうだい』と目を輝かせて主人に求めてきたとき、ダイエットをさせているからとエサをセーブさせるのは、本当に難しいことなのです」とペット・ダイエットの難しさを語った。ちなみにこのサイトではそれぞれ登録したペットの飼い主にペットの写真を投稿させ減量体験を共有化し、スリム化したかどうかを投票しあうことが出来るとのこと。

RSPCAに掲載されているメタボな猫二例
RSPCAに掲載されているメタボな猫二例

ペットが肥満化どうかを簡単に見分ける、簡単な方法も紹介されていた。犬や猫の「あばら骨」の部分を触ってみて、その骨が容易に感じられない(ぜい肉でさえぎられる)のなら、その犬や猫は太りすぎであるというのだ。

元記事では最後に、イギリスの飼い猫のうち230匹に1匹の割合で糖尿病猫がいること、太った猫の場合その発病率は3倍に達していることを伝えている。

ペットへの愛情表現として、またJoe氏も語っているようにペットの愛らしい眼差しに負けて、エサを必要以上に与えてしまった経験のあるペットの飼い主も多いはず。しかしイギリスで起きている「ペットの犬と猫の半数は今や肥満体」という状況は、いつ日本でも起きても不思議ではない。今や人間同様に、ペットに対してもメタボ対策は必要なようだ。

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