妻が夫に望むもの 収入アップ より愛情
2007年08月14日 08:00
生涯学習のキャッチコピーで有名なユーキャンは8月9日、子どものいる専業主婦を対象に行なった意識調査の結果を発表した。それによると夫に一番望むものは収入アップという現実的・金銭的なものではなく「愛情」という心境的なものであることが明らかになった(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は20代から40代の、子どもがいる専業主婦合わせて300人に対し、6月21日から27日までの間にインターネット経由で行なったもの。約半数の154人が3歳までの乳幼児を末子に持つ。
最近は家計内の消費が抑えられていたり景気が不安定など、金銭的なプレッシャーが家計にも重くのしかかっている。夫には「もっと給料を……」とひそかに望んでいるものかという考えもあるが、実際には「愛情(優しい言葉、誠実さ)」と答えた人がもっとも多く25.7%となった。
夫に一番望むもの
調査元がユーキャンであることから、元々自己学習に励むだけの余力がある、あるいは金銭的な不満を持つことが少ない主婦が答えている可能性も少なくないが、それを差し引いても「愛情(優しい言葉、誠実さ)」「家事や育児への協力」など、家族愛を象徴する項目に多くの意見が集まっているのは注目に値する。収入アップはそれらについで第三位に過ぎない。まずは「心の安らぎがほしい」ということなのだろうか(あからさまな項目名だから嫌われたのかもしれないが「プレゼント」はすべての年齢で回答者ゼロになっている)。
また年齢層別には40代になると「愛情」に近い数の票が「健康管理」にも集まっていることが分かる。現実問題として色々な健康に対する不安が、望みたいことにも反映されている証拠だろう。
この「心の安らぎがほしい」という傾向には、(子どもをどこかに預けるなどして新婚・恋人気分を味わうために)夫と二人きりでデートをしたいかという問いに、71.7%が「はい」と答えていることが分かる。
夫と二人きりでデートをしたいか・年齢層別
二人きりのデートを望む妻は年齢が若ければ若いほどその率が高い。年齢が経るにつれて二人きりのデートへの希望率が減るのは、「子どもがいると間がもたない」という現実的な問題の他に、むしろ「一人の時間がほしい」「楽しくない」「そういう気分、相手ではない」という倦怠期を示唆するような状況もあるのかもしれない。一方で「子はかすがい」ではないが、「子どももいた方が楽しい」という意見もあった。
【妻に言われて夫が傷つくセリフトップテン、第一位は「うちにはお金がない」】にもあるように、夫は妻にお金のこと(夫自身の稼ぎのこと)で云々言われるのを非常に嫌う傾向がある。妻側もそれを何となく察しているのかもしれない。あるいは二の次、三の次だと思っているのだろう。また【一番大切にしたいものは「家族」「健康」の順、サラリーマンの価値観とは】にもあるが、(サラリーマン限定ではあれど)夫側も「お金より家族」と考えている傾向がある。
逆に考えれば、今の家庭にはそれほど愛情が求められているということなのだろうか。
(最終更新:2013/08/20)
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