男より 女の方が エコ上手 節約とエコ 結びつくから?

2007年08月13日 08:00

エアコンイメージ【明治安田生命】が8月9日に発表した調査結果によれば、節約を「エコ(エコロジー)」と結びつけて考えている既婚女性がもっとも「エコ上手」である一方、一つの「エコ」指標である冷房の平均設定温度は「26.7度」と、「クール・ビズ」で提唱されている28度と比べてやや高めであることが明らかになった(【発表リリース、PDF】)。エコロジーに関する知識理解はあるものの、身近な「暑さ」という耐え難い辛さには勝てない現状がうかがえる。

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今調査は7月13日から17日までの間、ネット経由で20歳から59歳の男女1210人に問い合わせたもので、男女比は607対603。年齢層は20代から50代まで10歳ずつの階層でほぼ同数が均等に割り振られている。今調査では帰省や夏休みに関する問いがメインだが、すでに夏休みに突入している人も多いこともあるし、ここでは省略しておく。

未婚より既婚、男性より女性が「エコ」上手

地球温暖化対策、二酸化炭素削減対策、「クールビズ」対策など、ともかく「地球に優しい」行動をしているかどうかについてたずねたところ、全体で89.7%の人が何らかの行動をしていることが分かった。ただ、男女・未既婚別にみると、未婚男性が78.6%と最も低く、2割以上が「エコ」を何にもしていないと答えているのが気になる。

また、具体的に行なっている行動を挙げてもらったところ、上位5位は次の通りとなった。

1位……こまめに消灯・人のいない部屋の照明は消す(59.9%)
2位……洗剤などを詰め替えする(48.0%)
3位……冷暖房の設定をひかえめに(47.2%)
4位……入浴時のお湯・シャワーの使いすぎに注意(42.6%)
5位……なるべく冷暖房器を使わないように(39.9%)


他にも「風呂の残り湯の利用」「レジ袋への注意」「省エネタイプの家電を優先的に」など、家計に優しい行動が「エコ」活動にもなることを如実に表している。

また男女別では女性の方が「エコ」な割合が大きい。男性の方が大きいのは自動車関連やウォーム・クールビズなど着衣関係くらいなもの。さらに未婚者と既婚者とでは、圧倒的に既婚者の方が「エコ」活動に熱心なのが元データから分かる。既婚主婦なら直接家計を預かる立場にいることから、そして既婚男性なら自分のこづかいや家計が直接響くことを知っているからこそ、「エコ」≒「節約」が気になり、実践しているのだろう。

平均冷房設定温度は26.7度、28度以上は3人に1人のみ

「クール・ビズ」においては冷房温度は28度に設定するべき、と定められている。しかし自宅の冷房設定平均温度を尋ねたところ、これよりやや低めの26.7%という回答が得られた。

自宅の平均冷房設定温度
自宅の平均冷房設定温度

一応目標温度の「28度」が一番回答者数が多い層になっているのが救いだが、1度下の27度が27.5%とそれについで多く、2度低い26度も20.6%いる。逆に29度以上と答えている人は2.2%しかいない。

また男女別では女性の方が男性よりも目標値の28度に近い傾向にある。元々女性は一般的に冷え症になりやすい傾向があるといわれていることもあるし、先にもあるように女性の方が男性よりも「エコ」上手=節約上手というのも理由の一つだろう。実際、男性のみの平均設定温度が26.5度なのに対し、女性は26.8度と、0.3度もの違いが出ている。


日差しが照りつけてなかなか設定温度まで下がらない時や、外回りから帰ってきた直後は、どうしても「すぐに冷えたい・冷やしたい」ため設定温度を下げたくなるもの。気持ちは十分に理解できるが、一方で「冷房の温度を1度高く、暖房の温度を1度低く設定すると年間約33kgのCO2の削減になる」という話もある。つまりはそれだけ電気料金の節約にもなるということだ。28度設定を守っていない人は、多少温かくはなるが、その分フトコロも温かくなると考え、温度調整をもう一度考え直して見てはいかがだろうか。

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