イギリスで再び口てい疫発生・豚肉輸入緊急停止措置

2007年08月05日 12:00

子豚イメージ【農林水産省】は8月4日、イギリスで口てい疫(口蹄疫)が発生した報告を受け、イギリスから日本に到着した豚肉の輸入を動物検疫所で一時停止する措置を取るとともに、イギリス政府に確認をとった上で「輸入禁止」の措置に切り替える手続きをすることを明らかにした(発表リリース)。

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口てい疫とは牛や豚、羊などが感染するウイルス性伝染病の一つで、日本では家畜伝染病予防法に指定されている。致命的な病気ではなく人間に感染することもほぼないが、感染力が強く、家畜業者にとっては非常にやっかいな病気でもある(治療がほどこされることはない)。イギリスでは2001年に大流行し、400万頭もの家畜が処分された歴史がある。

今回輸入一時停止措置が取られたのも、食品衛生などの観点からではなく、家畜衛生(日本国内の豚などに感染するのを防ぐため)のためである、としている。

今回イギリスの環境・食糧・農村地方省(DEFRA)の発表を受けて農林水産省ではイギリス産豚肉の輸入停止措置を4日付けで実施。さらにイギリス政府へ詳細な情報提供を求めている。

なお2006年におけるイギリスからの豚肉などの輸入総量は5トン。日本国内における豚肉の流通に影響はほぼ与えないと見ている。

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