「クール・ビズ 節電効果は 今ひとつ」内閣府発表

2007年08月03日 06:30

エアコンイメージ内閣府は8月2日、クール・ビズに関する特別世論調査の調査結果を発表した。それによると「クール・ビズ」そのものやその考え方に賛同する考えは浸透しているものの、節電効果には結びついていないことが明らかになった(【発表リリースページ】)。

スポンサードリンク

「クール・ビズ」とは環境省が公募した「省エネルック」に代わる、夏の軽装の新名称。2005年04月27日に発表された。現在では軽装以外に夏のエアコンの温度設定を28度に設定するなど、地球温暖化対策向けの言葉として「チーム・マイナス6%」(京都議定書で日本が低減した二酸化炭素などの排出量削減目標)と共に知られている。

今回の調査は調査員による個別面接聴取方式を用いており、期間は6月21日から7月1日。対象は20歳以上の人3000人。有効回収数は1766人。

「クール・ビズ」という言葉の認知度は前回調査(2005年7月、以下同)において「知っている」が76.6%だったのに対し今回は「内容まで詳しく知っている」「聞いたことがある」を合わせて91.2%とかなりの割合で上昇している。またその考え方に賛成する人は「非常に」「ある程度」を合わせて83.5%に達していて好意的に見られていることがわかる。「クール・ビズ」の実践度合は前回の30.9%から今回46.6%に15.7ポイント上昇。こちらも状況としては進展しているといえよう。

しかし、具体的に働いている場所で冷房の時の温度を「クール・ビズ」で推奨した時点・及びそれ以降から高く設定(28度以上。つまり冷房を我慢する)した人は合わせて17.9%に過ぎなかった。さらに「現在におけるオフィスの冷房の室温」では、「クール・ビズ」が推奨している28度、またはそれ以上のところは35.0%に過ぎず、「28度より低い」「わからない」は65.0%に及んでいた。

オフィスでは「3割程度しか浸透していないエアコンの温度設定変更による地球温暖化対策、クール・ビズ」だが、家庭では7割以上が注意の対象になり、実践されている。

服装の軽装以外にできる温暖化対策(家庭において)
服装の軽装以外にできる温暖化対策(家庭において)

服装を軽装にして冷房を節約するという「クール・ビズ」そのもの以外に出来る省エネ対策として、もっとも実施されていると出ているエアコンの温度調整。家庭はともかく、残念ながらオフィスではあまり浸透していないようだ。仕事の効率やお客のことを考えるとある程度は仕方ないのかもしれないが、今年は【東京電力も節電をお願いしていること】ではあるし、もう少し積極的に行動する時なのかもしれない。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ